ポッドキャスト「英国ドラマタイム」

#26 【映画公開までずっとダウントンアビー!】シーズン1の第1話:嵐の予感:ポッドキャスト【英国ドラマタイム】

こちらは、イギリスの歴史ドラマをもっと楽しむためのポッドキャスト「英国ドラマタイム」の書き起こし記事です。

番組では、おすすめのドラマや映画の紹介、感想、ロケ地や時代背景など、さまざまな視点でお届けしています。

今日は、新しい企画「映画公開までずっとダウントンアビー!」の第1回目。来年の9月12日に公開されるダウントンアビーの映画第三弾が公開されるまで、過去の「ダウントン・アビー」を1話ずつ振り返っていこうという企画です。

第1話は、タイタニック号沈没のニュースを伝えるモールス信号から始まります。沈没事故でグランサム伯爵家の相続人が亡くなり、ダウントンアビー、爵位、伯爵夫人の持参金が次は誰が引き継ぐことになるのか?みんなの関心が集まった新たな相続人が明らかになる回です。

この回では10分くらいのオープニングをじっくりと注目して見ていただきたい!!ダウントン・アビーの1日の始まりで、生活全体を一気に感じ取ることができます。規律や秩序が詰まった屋敷の生活がすごくよくわかるのです。

これをやってみようと思った話は、前々回で話しているので、よかったらそちらも聞いてみてください。

【映画公開までずっとダウントンアビー!】シーズン1の第1話:嵐の予感

第1話は、モールス信号から始まります。覚えてますか?大きなニュースが飛び込んできて始まるんですよね。

タイタニック号の沈没です。イギリスの郊外に建っている貴族のグランサム伯爵の大邸宅、ダウントンアビーがこのニュースで朝から一気に揺れ動きます。

なぜなら、タイタニック号には伯爵も相続人で、長女のメアリンの婚約者のパトリックが持っていて、彼が亡くなってしまったからなんですよね。

伯爵には後取り息子がいない。娘3人だけなんです。だから法律で財産が相続できないんですね。男性だけに相続が限定された制度があるからです。

ロンドンから駆けつけた専属弁護士は伯爵にさらにこう言います。

あなたが亡くなった後、借位の相続人が娘3人未亡人に割り当てられた金額を除いて、全ての財産を相続します。奥様の持参金の条件によって奥様の財産の大部分もこれに含まれます。

アメリカのお金持ちの家から届いてきた伯爵夫人の甲羅が持ってきた持参金も相続人へ全部行っちゃうんですね。

ダウン・タービーも伯爵の称号も奥様の持参金も全てです。

では、誰が次の相続人になるのかという、これが重要です。

団体の血筋をたどっていくと、遠い親戚でマンチェスターで働いている弁護士のマシューが候補に上がってきます。

遠い親戚。マシューは伯爵のお母さんのバイオレットの相続母が関係している親戚です。本当に遠いですよね。

中流階級出身の相続人ということで、どんな人なんだ、どうしてそんな人が相続人なのという拒絶反応とか、見下した逮捕のみんながすごく怖いです。

これが伯爵一家の人たちだけじゃなくて、使用人も同じなので、みんなどんだけプライドが高いんだという感じでした。

私たちは伯爵には使えるけど、そんな弁護士にはお使いしませんよという感じです。

10分ほどのオープニングが見どころ

この第1話は10分ぐらいのオープニングの場面をすごくじっくりと注目して見ていただきたいんですよね。

ダウントンアビーの1日の始まりで、ここで生活全体を一気に感じ取ることができます。

重要な登場人物がどんな役割を持っているのか、彼らがどんな関係性があるのか、使用人がどうやって伯爵一家を支えているのか、

このお屋敷の中に詰まっている規律とか事実上がすごく考えられて分かるようになっているので。

例えば、キッチンメイドのデイジーが、「6時よー!」ってドアをノックします。

部屋で寝ているのがメイドのアンナとグウェン。

2人は屋根が斜面になっている部屋でベッドを2つ並べて寝ているんです。

ここが屋根裏の使用人の部屋であることが分かります。

アンナが眠そうな目で、「一生で一度でいいから自然に目が覚めるまで寝ていたいわー!」ってごやくんですよね。

デイジーはみんなを起こした後、キッチンに行きます。

そこでコックのパトマーさんに、「火がついた?」

使用人の朝食は?ストーブはきれいに磨いた?寝室の暖炉はどこ?

やつぎ早に質問を受けていて、それに対して、「はい、パトマーさん。全部終わってます。」ってどんどん答えていくんですけど、

そうすると、「じゃあ道具を持って1階の暖炉から始めて。」

また新たな指示を受け、デイジーは薪をバケツに入れて、

使用人の細い階段を登って1階の広間に出ます。

一気に別空間に行くんですね。

デイジーの朝の仕事は朝の4時半からのスタートです。

彼女のように、仮想怪異の使用人は白鷲家の皆さんの前に姿を表してはいけないことになっているので、

みんなが追ってくる前にそっと寝室に入って暖炉に火をつけているんです。

こうやって彼女の1日は、早朝から夜まで続いていきます。

使用人たちが過ごしているエリアは、ロケ地のハイクレア場ではなくて、

スタジオにセットが組まれて撮影されていました。

このセットは5ヶ月のかけて作られたセットらしいです。

タイタニック沈没のニュースを伝える新聞に、

ルーリアムが執事のカーソンさんの部屋でアイロンをかけていました。

白鷲の読むタイムズ仕様です。

なんで新聞にアイロンを?っていうデイジーに白鷲夫人付きメイドのオブライエンが答えます。

これなぜだか知ってますか?

私は揺れたシワを伸ばすのかなと思ってたんですけど、違うんですよね。

インクで旦那様の手が真っ黒にならないようにインクを乾かしているんだそうです。

そんなことまでっていう仕事がこんな風にたくさんあるんだろうなって驚きですよね。

事業人たちが朝食を食べていると白鷲の皆さんがどんどん起き出してきます。

そして彼らを呼ぶためにベルを鳴らすんですよね。

それでどこの部屋でベルが鳴ったって確認して、食事中だけどそこをストップしてどんどん上に駆け上がっていきます。

そうしていると2階から白鷲が犬を連れて優雅に階段を降りてきます。

こんな朝の風景がこのダウントアビーでは毎日繰り広げられていきます。

今日はダウントアビーの第1話、嵐の予感を振り返りました。

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第2話の放送は次週の9月19日の夜9時です。是非聴いてくださいね。

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