ポッドキャスト「英国ドラマタイム」

#5 「ダウントン・アビー」に登場する魅力的な人物たち:ポッドキャスト【英国ドラマタイム】

今回は、「ダウントン・アビー」の魅力的な登場人物について話しています。

たくさんいるので誰を紹介しようかなと悩ったのですが、やはりここは重要人物を。時間がなくてたった10人だけですが、やっぱりどの人も魅力的で、いくらでも語れそうです・・・笑

「ダウントン・アビー」に登場する魅力的な人物たち

こんにちは、英国ドラマタイムへようこそ。この番組は、イギリスの歴史ドラマの世界が大好きな私が、その魅力を語る番組です。おすすめのドラマや映画の紹介、似た感想、ロケ地や時代のことなどを話しています。

7月は、ダウントンアビーの世界を深掘りしています。

今日は、魅力的な登場人物たちについてです。

このドラマの魅力の一つは、登場人物を丁寧に描いていて、一人一人でもドラマができちゃうくらいのところです。それぞれについて語っていると、いつまでも話が続いていってしまうので、今日は、主要な人物を取り上げますね。

ロバート・クローリー、第5代、グランサム伯爵

まず、ダウントンアビーの主人、ロバート・クローリー、第5代、グランサム伯爵です。

彼には父親から受け継いだ伯爵の称号と財産、家族を守っていくことが重要な役割で、先祖と同じような人生を送ることを期待されて育った人です。ピラミッドの上のような場所にいて、その生活がいつまでも続くと思っているような人でもあります。

礼儀正しくて、優しそうで、良い人なんですけど、変化に弱い。私は結構、ドラマの中で彼にイラッとすることもありました。

グランサム伯爵夫人のコーラ

そのロバートを支えるのが、アメリカ出身の伯爵夫人のコーラ。

この結婚でのコーラの持参金があったおかげで、ダウントンアビーが存続できたんです。

当時、アメリカの富豪の娘とイギリス貴族が結婚して、妻には称号、夫には財産をもたらすという結婚があったんです。ロバートとコーラもまさにこれです。そんな結婚だったんですが、二人はお互いに愛し合うようになります。

二人の異なる文化や視点が、ドラマの中では結構重要だったりします。ロバートの母親、仙台伯爵夫人のバイオレットが大物感たっぷりで、コーラと意見が合わないことが多かったです。

私はバイオレットの心という言葉が大好きでした。イギリス人っぽい皮肉がこもっていて、でも笑わかしてくれるんです。

長女メアリー・クローリー

ロバートとコーラの子供は三人姉妹、この女性ばかりということが財産相続問題となるんです。

長女のメアリーは時に言葉や態度が冷たいし、気持ちに浮き沈みがあって、人によっては好き嫌いが大きく分かれる人なんじゃないかなと思います。特に妹のイーディスに対しては本当に怖いほどでした。

本当は優しくて細かいところに気がつく人なんだけど、あまりそれを出さない人、出さないようにしているのかもしれないですよね。

そんな両面を言い当てている使用人たちがいて、執事のカーソンはメアリーのことを優しいお嬢様と敬愛している。でも家政府長のヒューズさんは強い人だと語っているんです。これがとても面白いです。

メアリーの悪い部分をちゃんと注意してくれるのが、祖母のバイオレットや後に家族になるブランソンでした。

優しくて気高いけれど、弱いところに優しさをたまに出すのはいいんですかね。すごいモテる人でした。

次女イーディス・クローリー

次女のイーディスはメアリーによく意地悪されています。最初、なんでかなってよく分からなかったんです。

イーディスは初めのシーズンでは、私には魅力的な人物に感じませんでした。それは、メアリーや三女のシビルと比べて、自分らしさがなかったからです。自分の魅力に気づいていなくて、いつも自信がなさそうでした。

もしかしたら、メアリーがいじめていたのも、そんなところにイライラしていたのかもしれないですよね。

でも、最初の結婚をドタキャンされてから、生まれ変わった感じ。自分の道を見捨てていくという強さが出てきて。

私の大好きな登場人物はイジスなんです。仕事を持って、生き生きとして、どんどんオシャレになっていくイーディスに、惹かれる人々が登場して、いろいろあった末に結婚、実家より爵位が高い侯爵夫人になります。

三女シビル・クローリー

三女のシビルは、誰からも愛される、可愛らしくて、しかも情熱的で、芯が通った人でした。戦い問題に目を向けて、女性の社会進出について、自分の意見をちゃんと語っていました。

戦争が始まって、周りの人が戦場に行って、亡くなっていく状況の中、自分は役立たずだと感じて苦しみます。でも、悩んでいるだけじゃなくて、心の不安感や、自分はどうしたいのかというのをちゃんと言葉にして、人からのアドバイスを受け取って、決断します。

ダウントン・アビーの守られた生活を捨てて、看護学校に行くという道です。

キッチンで、料理長のパッドモアさんやデイジーに頼み込んで、料理を教えてもらって、一緒に楽しそうにケーキを作っている様子を、コーラが隠れて嬉しそうに見ているところがすごく印象的でした。

メイドの就活に協力したり、結婚したのはお抱えドライバーのブランソン。周りの意見や常識よりも、自分の価値観で判断していく行動的な人でした。

執事のカーソンと家政婦長のヒューズ

そんな伯爵家に仕える人たちも魅力的な人たちです。

先ほどちょっと出てきましたけど、長年伯爵家に仕える父のカーソン、家政婦のヒューズは、使用人たちを指導する立場なので厳しい部分もあるんですけど、こんな2人にも様々なトラブルが登場して、そこですごく人間性が出てきます。

2人は後で結婚するのですが、伯爵夫妻のように、カーソンはすごく保守的で、ヒューズさんは広く見ることができる人。

特にヒューズさんがちゃんと人を見ているので、弱っているところに声をかけて励ますところはジーンときました。そんな彼女に救われた登場人物はたくさんです。

ベイツとアンナ

べイツとアンナカップルも本当に波乱万丈でしたね。どれだけ試練が降りかかるんだろうと、途中ちょっとうんざりするところもあったくらい。

2人はロバートとメアリーが絶大な信頼を置く従者と侍女なので、2人に降りかかった問題を伯爵家の人も自分の家族のように寄り添って、刑務所に面会に行ったり裁判に出たりします。

トーマス・バロー

そして最後はトーマスです。

イケメンであることも必要条件の下僕という召使いの立場から少しずつ昇っていって、最終的には執事になります。

でもここまで来るのにも彼も本当にいろんなことがありましたね・・・・・

仕事はできるのに人に対する攻撃がすごいから、結局誰からも信頼されずに悪循環を繰り返す人でした。

当時は見つかっただけでも大変な性的嗜好に悩んでいて。メアリーにも似ているところがあるんですよね、性格的に。私も頑張ってほしいと何度も思いました。

だから最後、自分の新しい道を決断したときは涙が出ました。

本当に少しの人しか紹介できませんでしたが、今回はここまでです。

ぜひあなたの好きな登場人物とか好きな場面とかを教えていただきたいです。概要欄に質問フォームを貼っています。

次週の7月23日火曜日の配信の回で発表したいなと思っています。

参加していただけると嬉しいです。


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