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#22『ベルグレービア 新たなる秘密』1871年のロンドンとたくさんの秘密とは?:ポッドキャスト【英国ドラマタイム】

この番組では、イギリスの歴史ドラマの魅力を、私の視点でたっぷり語っています。おすすめのドラマや映画の紹介、感想、ロケ地や時代背景についてもお話ししています。

今日は、ドラマ 『ベルグレービア 新たなる秘密』 をご紹介します。この作品は、前々回にご紹介した 『ベルグレービア 秘密だらけの邸宅街』 の続編です。

物語の舞台は、前作から約30年後の1871年。再び ロンドンの高級住宅街ベルグレービア を舞台に、新たな物語が紡がれます。

今回も "秘密" がたくさん散りばめられています。それは

  • 子供の頃の心の傷
  • 病気を抱える親の悩み
  • 密告、逃亡、詐欺…

こうした秘密 が、登場人物たちの 人間関係や日常生活、仕事を複雑に絡み合わせていきます。

物語は全8話。

主人公 フレデリック・トレンチャード の恋から始まります。父を失い没落した家庭の娘のクララの美しさに一目惚れしたフレデリックは、運命に導かれるように結婚します。しかし、この幸せな始まりの裏には――。

ヴィクトリア時代のイギリスの風習や芸術もたっぷり登場。そしてもちろん、美しい邸宅や風景も見どころの一つです!

『ベルグレービア 新たなる秘密』1871年のロンドンとたくさんの秘密とは?

物語の背景と登場人物

こんにちは、英国ドラマタイムへようこそ。この番組は、イギリスの歴史ドラマの世界が大好きな私がその魅力を語る番組です。

おすすめのドラマや映画の紹介、見た感想、ロケ地や時代のことなどを話しています。

今日は、ドラマ『ベルグレービア 新たなる秘密』です。

こちらは、前々回にご紹介した『ベルグレービア秘密だらけの邸宅街』の続編です。

物語の舞台は、前作から約30年後の1871年、ロンドンの高級住宅街、ベルグレービアです。

30年も経過しているので、前作に出ていた人は1人だけの登場ですね。

これも最後の方に出てくる。ひっどい人物だったので、あんたがまた出てくるのかと、私はちょっとイラッとしました。

この人物の存在が、ずっと悪影響を及ぼしているといった感じなんです。

さて、今回も秘密がたくさん散りばめられています。

子供の頃の心の傷、病気を持つ親の悩み、密告や逃亡や去りなどです。

そんな秘密が、登場人物たちの人間関係、日常生活、仕事を複雑なものにしてしまっています。

ストーリーは全8話です。ここからあらすじを少しだけご紹介します。

主人公のブレデリック・トレンチャードが、父を失って没落した家庭の娘で、美しいクララに一目惚れして結婚するという幸せなエピソードからスタートです。

でも結婚から始まるということは、彼らが試練を乗り越えていくというのがドラマのお決まりですよね。

その予想通り、新婚旅行中からトラブル発生です。

もうちょっと幸せ感が続かないのかなという感じなんですけど、子供の頃に父から受けた暴言や暴力で人を信じることができなくなっているブレデリックは、愛している妻にの心を開くことができず、とても卑屈です。

このブレデリックは、前作で大金持ちの実業家だったジェームス・トレンチャードの顎なんですね。

トレンチャード家三代目にして、貴族の称号も得て、事業も大成功、素晴らしい男性になっているのに、その心の傷は、愛するクララとの生活の大きな問題を起こしていきます。

ブレデリックには、牧師をしている弟のジェームスがいます。

父の愛情をたっぷり受けていたジェームスに、ブレデリックはずっと嫉妬していて、兄弟はフナカです。

フナカというか、ブレデリックが避けているんですね。

クララは、そんな二人をなんとか仲良くさせて、心を癒したいと考えているんですが、それが逆効果になります。

夫婦の気持ちは、どんどんと離れていきます。

そんな頃、クララは、友人のロセスター公爵家の息子ピーターの心の病の治療に力を尽くしているエラビー氏と仲良くなっていきます。

彼を通して、ラファエル前夫の画家や主人たちとも交流を深めていくんです。

同時、社会の様々な問題を作品に描いたり、私生活でも自由な思想を持っていた彼らとの交流は、クララの評判を落とすことにもなっていきます。

試練と秘密の展開

ブレデリックの方は、フランスでの戦争から逃れてきたという謎めいた大富豪のエタニャク公爵夫人とビジネスを進めていきます。

トレンチャート家で働く使用人たちも、何かこう秘密を抱えている人がたくさんです。

悪い人たちではなさそうなんだけど、みんな心がキュッとして固くなる感じです。

特に、ブレデリックとクララの身の回りの世話をするフレッチャーやデビソンにも暗い過去があって顔が辛そうなんですよね。

でも、私はこの二人が支え合っているところが好きでした。

周りの人を全く信じられないフレデリックは、結局みんなに騙されたかのように感じて、人を遠のけてしまいます。

彼はどうなるのかといった通り、この物語がビクトリア時代のロンドンで繰り広げられます。

時代交渉など、しっかりとされているドラマなので、描かれているエピソードも興味深いものがいっぱい出てきます。

その中から3つご紹介します。

心の病を治療していく療法として、水療法というのが出てくるんですね。

いわゆる温泉治療といった感じなんですかね。

ミネラルを豊富に含んだバスに入ったり、散歩をしたり、深い呼吸法をしたりして、自然の中での治療が行われています。

ダーウィンの進化論という言葉も登場してくるんですけど、自然と人間を切り離すのではなく、共存といった考え方からこんな治療法が出てきたんだそうです。

そして、クララは当時アカデミックな美術家よりも、革新的でボヘミアンとして考えられていたラファエル・ゼンパの手中に行く場面があります。

鮮やかな色とロマンチズムたっぷりの彼らの絵に、クララも惹かれて肖像画を描いてもらうんですね。

でも、貴族の夫人が彼らに絵を描いてもらう、それは時代の先取りでもあるけれども、

主的な人たちからは冷たい目で見られる可能性もあって、そんな時代背景も描いていました。

さらに、フレデリックの弟のジェームスの牧師としての生活も描くことで、当時どんな活動が行われていたのかということが知れたり、

彼が通っていた公衆浴場なんかも登場するんです。

こんな文化や生活も知れて、なかなか見応えのあるドラマです。

このドラマはスターチャンネルで放送されています。

また、アマゾンプライムのスターチャンネルEXでも見ることができます。

さて、8月はダウントンアビーのプロデューサーのジュリアン・フェローズが手掛けたドラマや映画をご紹介してきました。

いかがだったでしょうか。

概要欄にお便りフォームをつけていますので、取り上げてほしいドラマや映画、感想や質問などお待ちしています。

それでは次回もお楽しみに。

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