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初めまして。『Country House Stories 』を見にきてくださってありがとうございます!!ブログを運営しているyokoです。
イギリス中にたくさんある英国貴族など上流階級が所有する(していた)、カントリー・ハウスと呼ばれる緑豊かな田舎にある豪華なお屋敷を紹介しています。

『高慢と偏見』の舞台裏:物語を形作る4つのカントリーハウスとそのロケ地

ジェイン・オースティンの不朽の名作『高慢と偏見』は、19世紀初めのイギリス社会を舞台に、愛と誤解、そして階級の壁を越えた人間関係の複雑さを描いています。 この物語には、魅力的なキャラクターとともに、彼らが生活する4つの象徴的なカントリー・ハウスが登場しています。 ペンバリー:ダーシーの本拠地。正真正銘の大邸宅で、エリザベスがダーシーに対する印象を大きく変えるきっかけとなった場所。ロングボーン::賑やかで暖かなベネット家の家庭。多くの家族ドラマが繰り広げられ、物語の中心的な舞台です。ネザーフィールド:ビング ...

【ジェーン・オースティン入門】19世紀イギリス小説と歴史背景のための案内書

ジェーン・オースティンの小説は、単なる恋愛物語を超えた深い魅力があり、世界中で愛読され、今でも多くの映画やドラマで取り上げられています。 恋愛模様にいつもうっとりさせられますが、ただのロマンス小説ではなく実態は鋭い人間観察と、19世紀のイギリス社会の描写は、当時の生活や女性の限られた行動の自由にも目を向けています。 このような社会の中で、素晴らしい作品を生み出したジェーンの才能は、今なお多くの人々に深い感銘を与えています。 ジェーン・オースティンが描いた幸せとは?
彼女からの問いかけは現代の私たちにもとっ ...

9日間の女王レディー・ジェーン・グレイとザイオン・ハウスの物語

英国のロイヤルファミリーの歴史に登場する、「9日間の女王」と言われた女性を知っていますか?名前は、レディー・ジューン・グレイ。 正式の歴代の国王・女王の系譜には彼女は出てこないジェーンの9日間はとても複雑な背景がありました。 死後300年ごろ、フランスの画家に描かれた有名な絵を見ながら、9日の女王と言われた背景と、運命の分かれ道となったザイオン・ハウスについてお話しします。 9日間の女王レディー・ジェーン・グレイ 「レディ・ジェーン・グレイの処刑」 ポール・ドラロッシュ 1833年 ナショナル・ギャラリー ...

ランハイドロック(Lanhydrock)大火災から復活したヴィクトリア朝のカントリー・ハウス訪問記

ランハイドロック(Lanhydrock)は、イギリスのコーンウォールにあるナショナルトラストが管理しているカントリーハウス。17世紀に建てられた建物は1881年に大火災に遭うという悲劇のあとほぼ再建されて現在にいたってます。 壮大な邸宅の中に保存されたビクトリア朝インテリアが19世紀の上流階級の生活様式をたっぷり見せてくれます。たくさんの豪華な部屋、子供たちのナーサリーエリア、使用人たちの仕事場のサービスエリアなどが、カントリーハウスでの1日が体験できるように見応えたっぷり。 印象的なゲートの建物と、刈り ...

『ブリジャートン家』 Netflixドラマ シーズン2 あらすじ

プロモーションを含んでいます Netflixドラマ『ブリジャートン家』は、19世紀初めのロンドン社交界で、その名を知られるブリジャートン子爵家の8人きょうだいが、それぞれの愛と幸せを追い求める姿を描く大ヒットドラマ。原作はジュリア・クインのベストセラー・ヒストリー・ロマンス小説。 シーズン2も始まりは社交界シーンから。 ヘイスティング公爵夫人ダフネがロンドンのブリジャートン家に戻ってきます。今日は社交界から避け続けてきたエロイーズの社交界デビューの日なのです。 シーズン2は、ブリジャートン家長男アンソニー ...

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カントリー・ハウス使用人たちの朝のルーティン業務

カントリーハウスでは朝から晩まで使用人たちがそれぞれの役割の仕事をこなしていました。 イギリスのコーンウォール州にある、Lanhydrock(ランハイドリック)という邸宅での朝のルーティンを見てみましょう。 5時30分:キッチンのレンジを掃除し、火をつけ、やかんでお湯を沸かす6時30分:朝食室の準備:暖炉の網を掃除し、火をつけ、部屋のほこりを取り、朝食用のテーブルクロスを敷く。階段を掃除し、真鍮を磨く。15分間の休憩で祈りを捧げる。スタッフの朝食を用意し、後片付けをする。8時00分:お湯を沸かして家族が洗 ...

ジョージ3世とシャーロット王妃の前での演奏:モーツァルト一家のロンドン

ロンドンへ 1764年、春。モーツァルト一家は新たな音楽的冒険を求めてザルツブルグを離れロンドンへと旅立ちました。4月23日、8歳のヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトは父レオポルト、母アンナ・マリア、姉マリア・アンナ(ナンネル)と共に厳しいドーヴァー海峡を越えた後、馬車でロンドンに到着したのです。 父レオポルドはザルツブルグ宮廷楽団の一員として活躍していましたが、彼の野望はそれだけでは収まりませんでした。ヨーロッパの文化の中心の空気を吸い、その地で新たな音楽的インスピレーションを求めていました。そし ...

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イギリスの爵位の決まりごと

公爵、侯爵、伯爵、子爵、男爵。 イギリスに関する本、ニュース、映画や小説などに触れていると爵位が結構な頻度で登場します。 王室を筆頭に貴族たちが領地の大部分を所有して、彼らが政治や文化を動かしていた時代が長く、今でも貴族制度が続いているからです。 貴族構造や決まり事はとても複雑なのですが、少し知っておくだけで本や映画などが俄然愉しめるようになります。 英国貴族制度の決まりごと 公爵、侯爵、伯爵、子爵、男爵。 この5等爵の明確な序列がヨーロッパ各地の貴族にも広がっていったのは、現在のドイツにザクセン王朝のオ ...

『ブリジャートン家』 Netflixドラマ シーズン1 あらすじ

プロモーションを含んでいます Netflixドラマ『ブリジャートン家』は、19世紀初めのロンドン社交界で、その名を知られるブリジャートン子爵家の8人きょうだいが、それぞれの愛と幸せを追い求める姿を描く大ヒットドラマ。原作はジュリア・クインのベストセラー・ヒストリー・ロマンス小説。 シーズン1は1813年の社交界シーンの幕開けから始まります。 ブリジャートン子爵家から長女のダフネがデビュー。注目を集める中、しつこく求婚者に追いかけ回されているときに、兄アンソニーの親友のヘイスティング公爵サイモンに出会う。こ ...

読書する時間がないという人にAmazonオーディブルをおすすめする理由

プロモーションが含まれています 読んでみたいけど時間がないと後回しにしている本ありませんか? 仕事から帰ったら疲れているのでなかなか本を読み時間が取れない。移動時間に本を読みたいけれど本やKindle持ち歩くには重たいな。さらに家に本を増やしたくない・・・ こういった読書に手が出ないいろいろな理由、結構すべて私も当てはまってました。 そんな方におすすめしたいのが、スマホ一つでいつでもどこでも本を聴くことができるAmazonオーディブルなんです。 Amazonオーディブルは、「耳で聴く」読書として、プロのナ ...

「ベルグレービア 秘密だらけの邸宅街」ジュリアン・フェローズ原作の新ドラマが配信スタート

『ダウントン・アビー』シリーズの制作者、ジュリアン・フェローズが原作を書いたドラマがやっと日本での配信がスタートします!! イギリスでは2020年に放映されていたそうだから4年経ってやっと。待っていましたという思いです。 配信は2024年3月25日からAmazon Prime VideoのスターチャンネルEXで、全6話の物語となります。 ジュリアン・フェローズ自らがみどころなどを語っているビデオを見て期待たっぷりなところで、ドラマの内容や見どころをまとめていきたいと思います。 ドラマ「ベルグレービア」は1 ...

『女王陛下のお気に入り』の背後:アン女王、サラ・マールバラ、アビゲイルの歴史が紡ぐ3つの運命

映画『女王陛下のお気に入り』は、アン女王の宮廷で繰り広げられた3人の女性の駆け引きが中心に描かれています。 登場する3人は全員実在の人物で、歴史的事実がもとになっています。 そしてさらに映画を面白くしているのは、当時のイギリスの政治やフランスとの戦争という重要課題が、女性同士の微妙な心の揺れ動きや、野心などによって男たちが取り仕切る外の世界のことが動かされていくのがコメディータッチで描かれているところ。 実在の人物、歴史的事実などが主軸になっているけれど、その周りにつけられたイメージによって物語が面白くな ...

【リッチモンド宮殿】:シーン離宮から名前を変えた英国王室かつての宮殿

リッチモンド宮殿。かつての英国王室の宮殿でした。 先日ロンドン在住の方が開催されているオンラインツアーに参加してこの宮殿の歴史に興味が湧きました。さらに調べてみるとなかなか面白い過去が! 今は残念ながらゲートハウスが残っているだけなのですが、かつてシーン離宮から自分のゆかりある名前に変更したのはヘンリー7世でした。そんなエピソードからも国王に愛されてきたことがわかります。 そして息子のヘンリー8世の時代には何だか曰くありげの場所にもなってきて・・・ イギリスの南西部リッチモンドには、他にもハンプトンコート ...

『高慢と偏見』ミスター・ダーシーの象徴、白シャツがオークションに!

記事にはプロモーションが含まれます 『高慢と偏見』ミスター・ダーシーの象徴、白シャツがオークションに!というだけでわかってくださった方は、きっと私と同じイギリスドラマが大好きな方ですね。 ジェーン・オースティン原作の『高慢と偏見』のBBCドラマで、コリン・ファースが演じたミスター・ダーシー。ドラマで彼が着ていた白のシャツがオークションにかけられるとニュースを見つけて大興奮。 オークションは2024年3月5日に行われたので、この記事では結果も合わせてご紹介します。 ミスター・ダーシーの「濡れシャツ」 イギリ ...

『ダウントン・アビー』シーズン3・第2話「晩餐会」あらすじ

記事にはプロモーションを含んでいます 『ダウントン・アビー』シーズン3・第2話「晩餐会」あらすじです。シーズン3はクローリ家とダウントン・アビーの存続危機からスタートしました。第2話ではその危機を乗り越えるため、メアリーとヴァイオレットが計画した晩餐会が開かれます。どんな計画があるのか?計画は成功するのか? その他に、見どころとしてセリフから見る当時のしきたりや制度について、そしてコーラの服装についても書いています。ぜひ最後まで読んでくださいね! これまでのあらすじ シーズン1第1話「嵐の予感」第2話「招 ...

『ダウントン・アビー』シーズン3・第1話「挙式前夜」あらすじ

この記事はプロモーションを含んでいます。 『ダウントン・アビー』シーズン3・第1話「挙式前夜」のあらすじです。第1話では、メアリーとマシューの結婚式の準備が着々と進んでいるところからスタートします。 シーズン3では、これらの話も進んでいきながら新しい登場人物も加わっていきます。では第1話のあらすじと、チェックしておきたいポイントとしてセリフで登場するしきたりや人物の関係性について、そして見どころとして”シバの女王”についてご紹介します。ぜひ最後まで読んでくださいね。 これまでのあらすじ シーズン1第1話「 ...

『ダウントン・アビー』シーズン2・第9話「聖夜の贈り物」あらすじ

この記事はプロモーションを含みます 『ダウントン・アビー』シーズン2・第9話「聖夜の贈り物」あらすじと見どころです。 マシューとメアリーがついに試練を乗り越えて一緒になります。聖夜の贈り物というのにふさわしい素敵な最後なのですが、ベイツの裁判がありダウントンの中に衝撃が走ります。 見どころではマシューとメアリーのこれまでを振り返るようなプロポーズまでの言葉を楽しみましょう。そして、久しぶりに登場したストララン卿の素敵なお屋敷についてもご紹介しています。 これまでのあらすじ シーズン1第1話「嵐の予感」第2 ...

『ダウントン・アビー』シーズン2・第8話「突然の悲劇」あらすじ

記事にはプロモーションが含まれています ダウントン・アビー』シーズン2の第8話「突然の悲劇」のあらすじと見どころです。 次はまた何が起こるのか?と気になるタイトルですが、結婚に向けた準備を進めているマシューとラヴィニア、そしてベイツとアンナに辛い試練が襲います。 見どころでは、ダウントンのディナーのメニュや決まり事について書いています。美味しそうで豪華な3コースメニュー。ここまで丁寧にディナーの場面を見ていなかったので本当にこうなっているのか改めて見て確認したくなりますよ。 これまでのあらすじ シーズン1 ...

『ダウントン・アビー』シーズン2・第7話「奇跡」

記事にはプロモーションが含まれています ダウントン・アビー』シーズン2の第7話「奇跡」のあらすじと見どころです。 1919年。戦争が終わりダウントン・アビーも療養施設としての役割を終えます。 カーライルの言葉「戦争が終わると最初は安堵するが次には失望がまっている」の通り、失望する人がたくさんいる。失望してどんどん悪くなる人と、良い方向に向かっていこうとする人に分かれているような。 見どころではカーソンが語るメアリーの子供の頃の思い出。そしてハクスビー工事の進捗具合から見る、ビジネスマン・カントリーハウス・ ...

『ダウントン・アビー』シーズン2・第6話「謎の負傷兵」

この記事にはプロモーションが含まれています 『ダウントン・アビー』シーズン2の第6話「謎の負傷兵」のあらすじと見どころです。 1918年11月。ようやく終戦への希望が見えてきた頃。でもダウントン・アビーの中や取り巻く環境はさまざまな問題が登場しては消えていきます。 タイトルにもなっている”謎の負傷兵”とは誰なのか?彼をめぐってのそれぞれの反応が複雑です。 メアリーの新居となる?ダウントンにも似ている吹き抜けの美しい広間を持ったハクスビー・ホールについても気になります。ここはどこで撮影されたのかについてもご ...