ポッドキャスト「英国ドラマタイム」

#28 ジェーン・オースティンvsブリジャートン家:18世紀の恋愛と階級:ポッドキャスト【英国ドラマタイム】

こちらは、イギリスの歴史ドラマをもっと楽しむためのポッドキャスト「英国ドラマタイム」の書き起こし記事です。

番組では、おすすめのドラマや映画の紹介、感想、ロケ地や時代背景など、さまざまな視点でお届けしています。

今日は、時代で選ぶ映画とドラマ:18世紀ジョージアン時代です。

この時代を舞台にした、イギリスの作家ジェーン・オースティンの不朽の名作たちと、アメリカの作家ジュリア・クインの現代的なブリジャートンシリーズを紹介します。

ジェーン・オースティンの作品は「自分を偽らずに正直にあり続けること」というテーマがいつも私の心を明るく灯してくれます。

そんなオースティンの影響も感じられるブリジャートン家シリーズは、「個人の自由と情熱」がもっと壮大になって描かれてます。

あなたはどちらが好きですか?

また好きな登場人物は誰ですか?

ジェーン・オースティンvsブリジャートン家:18世紀の恋愛と階級

こんにちは、英国ドラマタイムへようこそ。この番組は、イギリスの歴史ドラマの世界が大好きな私が、その魅力を語る番組です。

おすすめのドラマや映画の紹介、見た感想、ロケ地や時代のことなどを話しています。

今日は、時代で選ぶ映画とドラマ、18世紀ジョージアン時代です。

この時代を舞台にしたイギリスの作家、ジェーン・オースティンの普及の名作たちと、アメリカの作家、ジュリア・クイーンの現代的なブリジャートンシリーズをご紹介します。

このジョージアン時代というのは、国王ジョージ1世から4世、そしてウィリアム4世までの時代のことです。

ちなみに、この次に登場するのが、ビクトリア女王なんです。

時代でいうと、1714年から1837年、まさに激動の時代なんです。

どんなことが起こっていたかというと、産業革命が始まって、イギリスが世界の工場になっていき、そして世界初の鉄道が走り始めます。

世界では、アメリカの独立戦争やフランス革命が起こります。

イギリスはナポレオンに勝利して、国政的な貿易が拡大し、貴族や上流階級がより豊かに生活して、厳格な階級制度の時代です。

まずは、イギリスの作家、ジェーン・オースティンの小説が原作になった作品のご紹介です。

小説は全部で6つ作品があるんですよね。

どれも、ドラマや映画など本当にたくさん作られているんですよね。

その人気の高さがわかります。

一番有名なのは、「傲慢と偏見」ですかね。

他にも、「ふんべつとたかん」、「エマ」、「マンスフィールドパーク」、「ノー・サン・ガーヴィ」、「説得」などがあります。

どの作品を見たことがありますか?

物語は女性の視点で、当時の本当に制約ばかりの中で、いかに自分の道を選んで幸せを見つけるかというのが中心になっています。

オースティンの人物の描き方は本当に見事だし、皮肉やユーモアもたっぷり含まれていて、結構魅力的なんですよね。

当時は、とにかく女性は結婚しなくてはいっていくことも難しい時代です。

でも、オースティンの描くヒロインたちは、いろいろな種類の試練を乗り越えていって、最終的には好きな人と結ばれるハッピーエンドです。

そこに行き着く過程には、自分を偽ることなく正直にやり続けること、潜入感や偏見を乗り越えること、

そして社会や他人から余計な忠告に惑わされずに、自分の意思で重要な選択をすることが書かれています。

自分に向き合って幸せをつかみ取るんですよね。

ドラマや映画では、そんな自己発見とか自己確率という人生の旅をどのように描いているのかというところが見どころです。

同じ原作の作品でも、俳優やロケ地、衣装やセリフで違った見せ方をしてくれるので、それを見比べるのもすごく楽しいです。

ちなみに魅力的な主人公はたくさんいますが、私はやっぱり高慢と偏見のエリザベス・ベネットが一番好きですね。

彼女の知性や強さに、お父さんをはじめみんな認めてるんですよね。

だからこそ、ダーシーもそんな彼女にどんどんと惹かれていって、

エリザベスは自分の強さゆえの偏見に、ダーシーを通して気がついて、自分の本当の気持ちに向き合ったんですよね。

それが彼女の幸せにつながったんだと思います。

あなたはどの主人公が好きですか?

次は、まるで現代版ジェーン・オースティンのような作品のブリジャートンシリーズです。

アメリカのロマンス小説家のジュリア・クイーンが書いた物語です。

シリーズ8巻にスピンオフ作品が数冊出ていて、

ネットフリックスのドラマで登場すると、たちまち世界的に大人気ドラマになりました。

今まででシーズン3まで配信されていて、シーズン4ももうすでに制作が進んでいます。

ジェーン・オースティンの作品の舞台がイギリスの地方で、

そこに地方の名詞が、登場人物がたくさん登場するんですが、

ブリジャートンはロンドンの釈放会を舞台ですね。そこに貴族がたくさん登場します。

ブリジャートンはさらに女性の視点だけでなく、男性の視点もあって、

さらに釈放会、ゴシップ新聞が登場したり、性描写や感情の爆発的場面が多いなど、

現代的な感覚がたっぷり含まれています。

そして小説とドラマの徹底的な違いが、登場人物や文化の多様性です。

釈放会の本当に豪華な衣装や邸宅のインテリア、舞踏会のセットなどが本当にため息が出るほど美しいです。

でも実際、最初見た時にあまりに現代的すぎる設定に、

私は楽しめるのかなって少し抵抗感があったんですよね。

でも時代設定とかマナー、インテリアや衣装などがベースにしっかりとあるし、

実在の人物や場所が登場するところなんか、私の大好きな実在する絵画が

さりげなくメッセージを伝える目的で登場してくるなど、

すごく考えられているなということに気がついて見るのがすごく楽しくなりました。

ブリチャートンシリーズ1のダフォレンとサイモンの関係は、

ジェーン・オースティンの高慢と偏見のエリザベスとダーシーのように、

最初は誤解や偏見から始まるんですけど、

互いに心を開いていくプロセスがすごく似ているんですよね。

そんな共通点を探すのもすごく面白いと思います。

ジェーン・オースティンもブリチャートンシリーズもブログに見どころやあらすじを書いているので、

こちらもぜひ読んでみてください。

今日は18世紀のジョージアン時代を書いた小説画原作の

自分を逸らわらず正直にあり続けることがテーマのジェーン・オースティンと、

個人の自由と情熱がテーマのブリチャートンシリーズをご紹介しました。

放送を良いなと思ってくださったら、ぜひフォローやシェアをよろしくお願いします。

そして感想などもお待ちしています。

次回は映画公開までずっとタウントン浴びシーズン1の第2話です。

ぜひこちらも聞いてくださいね。

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