ポッドキャスト「英国ドラマタイム」の書き起こし記事です。
番組では、イギリスの歴史ドラマ・映画の紹介や見た感想、ロケ地や時代のことなどを話しています。
今回のトークテーマは、『ダウントン・アビー』の3つ目の魅力。ロケ地についてです。
『ダウントン・アビー』の魅力3 ロケ地
「こんにちは。『英国ドラマタイム』へようこそ。この番組は、イギリスの歴史ドラマの世界が大好きな私が、その魅力を語る番組です。おすすめのドラマや映画の紹介や見た感想、ロケ地や時代のことなど、話しています。
7月は「ダウントン・アビー」の世界を深堀りしています。
今日は、『ダウントンアビー』の魅力3 ロケ地です。
ダウントンアビーのロケ地の中心は、もうご存知の通りハイクレア城です。ハイクレア城へいった時の感想をお話しした回は別にありますので、ぜひそちらも聞いてみてください。概要欄に貼っています。
ドラマの中で、ハイクレア城以外にもさまざまなカントリーハウスが登場しています。雰囲気の全く違う建物やインテリアがドラマに深みを与えてるんですよね。
ウェスト・ウィコム・パーク・・・ロザムンドのロンドンの邸宅
一つ目は、グランサム伯爵の妹ロザムンドのロンドンの邸宅です。
こちらは、ウェスト・ウィコム・パークが使われています。
ロンドンにあることになっているため、黄色の印象的な外観は登場しませんが、このお屋敷は、建物も部屋から見える庭園も本当に美しいんですよ。
私も一度行ったことがあります。
大理石の柱や床が美しいダイニングルームは何度も登場していたし、ローマの別荘をイメージして作られているメインホールでは、レースの事故の後メアリーがヘンリーと別れ話の電話をしていた場面で記憶に残っています。
さらに、ダウントンアビーの一室として登場していた時もあるんです。シーズン1で書斎にいるコーラをヴァイオレットが訪ねる場面です。インテリアの雰囲気が明らかにハイクレア城と違うし、窓から見える風景も違うのですぐわかりました。どうしてこの部屋を使ったんでしょうか。
ウェストウィコムは他のドラマや映画にもよく登場しているお屋敷です。最近では「ブリジャートン家」で使われていました。
インベラレイ城・・・マクレア夫妻のダンイーグル城
次は、シーズン3のスコットランドのハイランドの旅で登場したダンイーグル城。
ローズの両親マクレア夫妻の邸宅として使われたのがインベラレイ城です。
ローズの母のスーザンはグランサム伯爵の従兄弟なので、伯爵家は毎年ここを訪問しているという設定でした。
インベラレイ城は絵本の中のお城のイメージにぴったりな、丸い塔やとんがり屋根があったり、外観の緑がかったグレーの色も特徴的です。スコットランドの大自然の中にあって、伯爵家の人たちがハイキングや釣りなどを楽しむ様子も登場してました。狩りで10時間も歩き回って成果なし・・とマシューがぼやいていました。
モーズリーが酔っ払って笑って踊り狂うダンスパーティーでは、リールというスコットランドのダンスも出てきてましたね。アンナがローズに教えてもらって踊っているの姿をベイツが嬉しそうにみてました。
イングランドだけでない、イギリスの異なる自然の風景や楽しみ方・文化を見せるロケ地選びのセンスが光ってるなーと感じます。
ヘアウッド・ハウス・・・メアリー王女の邸宅
最後は、国王ジョージ5世と王妃メアリーがダウントン・アビーを訪れて、その後豪華な舞踏会が開かれた場所です。
国王夫妻の娘のメアリー王女の邸宅としてヘアウッドハウスが使われています。
国王夫妻が到着する前に、王女をコーラ、メアリーとイーディスが訪ねています。4人がお茶をするひとときを過ごす場所が、シナモンの間という名前の応接間で撮影されています。
夜の舞踏会では、外観はヘアウッドハウスですが、実際の舞踏会が行われたホールは別の建物が使われています。ヘアウッドには舞踏会の撮影場所として最適な場所がなかったからだそうです。
ヘアウッドハウスは実際にメアリー王女の夫の家で、夫妻が相続し引っ越してきたという由緒ある場所。ドラマの世界と現実の世界がところどころ交差するのはワクワクしますね。
トムはこの夜ルーシーとダンスをします。メアリー王妃の侍女のモードのメイドのルーシーは舞踏会に出ることができないので、建物のテラスで2人は踊るのです。
2人の背景にはどこまでの広がってる庭園が見えるのですが、これはヘアウッドハウスの庭園。2人のダンスシーンは本当に美しかったですね。
さらに、ヘアウッドハウス建物の前には長さが1.6km以上もある壮大なテラスがあって、これを作ったのはハイクレア城を手がけたチャールズ・バリーなんです!!
まだまだ素敵なロケ地がありますが、今日は
・ウェスト・ウィコム・パーク
・インベラレイ城
・ヘアウッド・ハウス
をご紹介しました。
ダウントンアビーのロケ地についてはブログでも書いていますのでぜひ読んでみてください。こちらも概要欄に貼っています。
次回は、もう一つ時間をとって語りたい、ブランカスター城として登場するアニック城についてです。
ぜひ聞いてくださいね。