ダウントン・アビー

実際に訪問できる!『ダウントン・アビー』のロケ地となったお屋敷7選

2023-01-28

世界200以上の国と地域で放映されたイギリスの大ヒットドラマ『ダウントン・アビー』。
英国貴族のお屋敷での生活を描き、英国内のさまざまな素晴らしいロケーションが登場しました。

ドラマで登場した豪華で美しいお屋敷に、私たちは実際に訪問することができるって知ってましたか?

そう、クローリー家の人々が生活していたあの場所です!!

たとえば、クローリ一家の本邸で、ダウントンアビー全シリーズを通してセットとして使われたハイクレア城。
城という名前がついていますが、実際は貴族が代々受け継いできた田舎にある豪華な大邸宅。
(カントリー・ハウスと呼ばれます)

今回は、ハイクレア城をはじめ、全部で7つのお屋敷をご紹介。
いつか行きたい、ダウントンアビーロケ地巡りの準備に気分を高めてください!!

1・ハイクレア城 (Highclere Castle)

Highclere Castle, CC BY 2.0, Wikimedia Commons

ハイクレア城は、架空の「ダウントン・アビー」そのもののセットとして使用されました。
建物は、現在の第8代カーナヴォン伯爵夫妻の邸宅。

番組の制作者であるジュリアン・フェローズは、自分の描くストーリーにハイクレア城が理想的だったと語っています。

ハイクレア城の歴史は、1679年に中世の宮殿と庭園を現在の伯爵の祖先が購入したところから始まっています。
1842年には、ロンドンの国会議事堂を設計したチャールズ・バリーが現在のような姿に改築しました。
中世のゴシック建築を、当時の建物に取り入れたゴシック・リヴァイヴァルのスタイルです。

城は夏の間、そして年に数回一般に公開されています。
ドラマのエキストラの気分を味わえるだけでなく、古代エジプトの遺物や美術品、カーナヴォン家の宝物を見ることができます。

そしてドラマの中でクローリー家の人々が散歩、狩り、ガーデンパーティーをした広大な庭園も散策することができますよ!


ハイクレア城基本情報

住所:Highclere Park, Newbury RG20 9RN
ハイクレア城の公式ホームページ:https://www.highclerecastle.co.uk/

▼2023年10月にハイクレア城に行ってきました!
その時の様子はこちらにたっぷりとご紹介しています


2・ウェスト・ウィコム・パーク (West Wycombe Park)

West Wycombe Park, CC BY-SA 2.0 Wikimedia Commons

こちらの18世紀のカントリーハウスは、グランサム伯爵ロバートの妹のロザムンドのロンドンの自宅のインテリアとして使われました。
残念ながら美しい庭や、印象的な黄色の建物の姿は出てこなかったのですが、ハイクレア城とはまた違うコンパクトだけどエレガントなインテリアに目を奪われた人もいたのでは??

メアリーたち姉妹が、ロザムンド叔母さまに頼って滞在したりなど、ドラマにもたびたび登場していましたね!

ウェスト・ウィコム・パークは、300年以上にわたってダッシュウッド家が所有してきました。
現在は12代目エドワード・ダッシュウッド卿が家族とともに住んでいます。

ローマの別荘をイメージして作られているメインホール、大理石の柱や床が美しいダイニングルームなど必見です。

▶︎ 美しい部屋の写真はこちらから見れます

ウェスト・ウィコム・パーク基本情報

住所:West Wycombe, Buckinghamshire, HP14 3AJ
公式ホームページ:https://www.westwycombeestate.co.uk/



3・インベラレイ城(Inveraray Castle)

Inveraray Castle, public domain, Wikimedia Commons

インベラレイ城は、ドラマのシーズン3の「ハイランドの旅」で登場します。
おとぎ話に出てくるような”城”の名前にぴったりの外観。
ローズの両親、マクレア夫妻のダンイーグル城です。
スーザン・マクレア(ローズの母)は、グランサム伯爵の従姉妹という親戚の間柄のため、クローリー家の家族は毎年このお屋敷を訪問しています。

インベライ城は、アーガイル公爵が現在も住んでいて広大な敷地と邸宅の管理をして、一般に公開しながら一族の遺産を守っています。
第8代の公爵はヴィクトリア女王の娘のルイーズ王女と結婚して、1847年には女王が訪問をしています。

ドラマの中にも登場した豪華なインテリアの部屋だけでなく、1950年代まで使われていた地下のキッチンも見ることができるようです。
ハイキングや釣りなど、スコットランドの田舎の美しい自然の美しさも楽しめるような過ごし方も提案されていますよ。

▶︎公爵も登場するドキュメンタリー番組(英語)

インベラレイ城基本情報

住所:Inveraray, PA32 8XF
公式ホームページ: https://www.inveraray-castle.com/



4・アニック城(Alnwick Castle)

Alnwick Castle, CC BY-SA 3.0, Wikimedia Commons

アニック城は、『ダウントン・アビー』のシーズン5でブランカスター城として登場しました。
クローリー一家がシンダビー卿が借りているブランカスター城に招かれて過ごした時のことです。
豪華な屋敷の中だけではなくて、射撃をしたり、遺跡を散策したりと壮大な景色の中での様子が描かれていました。

このブランカスター城は、ラストシーズンでもイーディスの感動的なストーリーにも再び登場します!

アニック城の始まりは、パーシー家が1309年にこの場所にあった城を購入したところから始まります。もともとはスコットランドとの国境の保護や管理のための要塞としての役割でした。
その後移り変わりがありましたが、今のような姿になったのは19世紀のこと。重々しい外観だけではわかりませんが、内部はイタリア風の豪華な宮殿スタイルも取り入れました。

今アニック城は、第12代ノーサンバーランド公爵の邸宅だけでなく、アメリカの大学の施設としても使われています。
ハリーポッターの2本の映画の撮影で使われたことでも有名です。

アニック城基本情報

住所:Alnwick, Northumberland NE66 1NQ
公式ホームページ:https://www.alnwickcastle.com/

▼2023年9月にアニック城に行ってきました!
その時の様子はこちらでたっぷりとご紹介しています。


5・バシルドン・パーク (Basildon Park)

Basildon Park, public domain, Wikimedia Commons

バシルドン・パークは、クローリー一家がロンドンを訪れた際に滞在するグランサム・ハウスとして使われたカントリーハウスです。
クローリー家の居間として使われたオクタゴンルーム、大宴会場のなったダイニングルームも見学できます。

このお屋敷は現在はナショナル・トラストの所有・管理のもと一般に公開されています。
18世紀に東インド会社で成功した人物がこの地を購入し家を建てたのが始まりです。所有者が移り変わった後、2回の世界大戦中には療養施設や、捕虜収容所などに使われました。
廃墟となっていた建物を、1950年代にイリフ夫妻が購入し、家具や絵画を購入し、現代的なシステムを入れて修復しました。
そして1978年にナショナルトラストへ寄贈されるという歴史があります。

バシルドン・パーク基本情報

住所:Lower Basildon, Reading, Berkshire, RG8 9NR
公式ホームページ:https://www.nationaltrust.org.uk/visit/oxfordshire-buckinghamshire-berkshire/basildon-park



6・ウェントワース・ウッドハウス(Wentworth Woodhouse)

Wentworth Woodhouse, CC BY-2.0, Wikimedia Commons

ウェントワース・ウッドハウスは、英国内の大邸宅の中で最も長いファサード(建物の正面部分)を持つことで有名です。
その長さは180Mもあるというから驚きです。
しかし、2019年の映画『ダウントン・アビー』ではその建物ではなく、舞踏会の舞台としてボールルームが使われました。
覚えていますか? あのジョージ5世とメアリー王妃が登場したエピソードです!

この建物は、18世紀に第1代ロッキンガム侯爵のために建てられた邸宅です。
1912年7月8日〜12日には実際にジョージ5世とメアリー王妃が滞在をしています。
その後ここもまた他のカントリーハウス同様に、過去には第二次世界大戦中の軍事情報基地や戦後は大学の施設として使用されてきました。

その後いくつかの個人宅に代わって、2017年に現在の保存信託へ売却されました。
邸宅の修復や調査を行いながら一般に公開されています。
豪華なロングギャラリー内でアフタヌーンティーが楽しめたり魅力的なイベントも楽しみですね。

ウェントワース・ウッドハウス基本情報

住所:Wentworth, Rotherham, South Yorkshire S62 7TQ
公式ホームページ:https://wentworthwoodhouse.org.uk/



7・ヘアウッド・ハウス(Harewood House)

Harewood House, public domain, Wikimedia Commons

映画「ダウントン・アビー」では、1927年に国王ジョージ5世と王妃メアリーがダウントン・アビーを訪れました。
その後国王夫妻は、娘のメアリー王女のいるヘアウッド・ハウスに向かい、クローリ家の人々も出席する豪華な舞踏会が開かれました。

王と王妃が到着する前に、グランサム伯爵夫人とメアリー、イーディスがメアリー王女をヘアウッドハウスに訪ねていきました。
4人がひとときを過ごす場所が、シナモンの間という名前の応接間です。

ヘアウッドハウスには大きなギャラリーはあるのですが、舞踏会の場所として最適な部屋がなかったため、この前にご紹介したウェントワース・ウッドハウスの部屋が使われたのです。

実際に、メアリー王女の義理の両親の家だったこのヘアウッドハウス。
1929年に王女とその夫が家を相続し引越してきたという、由緒正しき場所でもあります。
物語の世界と実際の歴史の事実がところどころで交差するのがダウントンアビーの魅力でもありますね!

この写真で見えている建物の前に広がるのは、長さが1.6km以上もあるビクトリア朝様式の壮大なテラス。
テラスをつくったのは、ハイクレア城を手がけたチャールズ・バリーです。
美しいテラスは2段構造になっていて、上の方はカフェになっているのだとか!!
こんな美しい景色を眺めながら過ごせるなんて夢のようですよね。

ヘアウッド・ハウス基本情報

住所:Harewood, Leeds LS17 9LG
公式ホームページ:https://harewood.org/



ダウントン・アビーお屋敷ロケ地マップ

この記事でご紹介した、ダウントンアビーのドラマ・映画で登場した7つのお屋敷の場所を地図で見てみましょう。

こうやって見てみると、北から南からイギリス各地のカントリーハウスで撮影していることがわかりますね。

全部の場所を巡っていくのは相当時間がかかりそう・・・
でも、それぞれのお屋敷のある地域の違い、建てられた時間や所有してきた一族の文化の違いなど、実際に感じながら楽しむことができる。
こんなイギリス旅行もなかなか良いのではないでしょうか?

1  ハイクレア城
2  ウェスト・ウィカム・パーク
3  インベライ城
4  アニック城
5  バシルドン・パーク
6  ウェントワース・ウッドハウス
7  ヘアウッド・ハウス

ダウントンアビーロケ地マップ




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