ドラマ『ギルディット・エイジ』は、19世紀後半のニューヨークを舞台にした華麗な歴史ドラマです。
シーズン1は2022年1月24日にスタートし、瞬く間に話題を集めました。ドラマを手がけたのは『ダウントン・アビー』で有名なジュリアン・フェロウズ。
物語は、父が亡くなり一文無しになったマリオン・ブルックが、ペンシルバニアから名門ヴァン・ライン家の叔母たちを頼りニューヨークに向かうところから始まります。
新しい生活に適応しながら成長していく彼女の姿を中心に、旧来の貴族的なニューヨーク社交界の価値観と、新興富裕層の人々の対立が織りなすドラマティックなストーリー展開。特に、新興富裕層のラッセル一家との関係が鍵を握ります。
ブルックリン橋の建設など、歴史的な事件を背景にしたこの作品は、豪華な衣装やセットも大きな魅力。社交界やビジネス、政治の世界が華やかに描かれ、当時のアメリカ社会の複雑な一面を鮮やかに映し出しています。また、実在の人物が多く描かれており、歴史ファンにもたまりません。
『ダウントン・アビー』が好きな方にもぜひおすすめです。フェロウズが手掛けるこの作品には、『ダウントン・アビー』のスピンオフ的な要素があり、同じように精緻なキャラクター描写と壮麗な時代背景が魅力です。『ギルディット・エイジ』は、あなたを19世紀のニューヨークの壮麗な世界へと誘います。
この記事では『ギルデット・エイジ』シーズン1のあらすじをご紹介しています。ネタバレも含んでいますので読みたくない方は先にドラマを見てから戻ってきてくださいね!
主な登場人物
ヴァン・ライン家
- マリアン・ブルック -主演ルイーザ・ジェイコブソン:父の死で文無しとなり、疎遠だった叔母たちと暮らすことを強いられる若い女性
- アグネス・ヴァン・ライン (旧姓ブルック):-クリスティーン・バランスキー:マリアンの叔母で富豪のヴァン・ライン氏の未亡人、ニューヨーク在住の誇り高い名士
- エイダ・ブルック :-主演シンシア・ニクソン:未婚のまま、姉アグネスの世話になり同居するマリアンの叔母
- オスカー・ヴァン・ライン -主演ブレイク・リットソン:アグネスの息子で、十分な生活の資を得て同性愛性向を隠すために富豪令嬢の結婚相手を探す
ラッセル家
- バーサ・ラッセル -主演キャリー・クーン:豊富な資金を費やして上流階級の仲間入りを狙う女性
- ジョージ・ラッセル -主演モーガン・スペクター:バーサの夫で鉄道会社経営により巨億の富を築く
- ラリー・ラッセル -主演ハリー・リチャードソン:バーサとジョージの息子でハーバード大学を卒業したばかりの建築家
- グラディス・ラッセル -主演タイッサ・ファーミガ :ラリーの妹
ヴァン・ライン家の使用人
- アルフレッド・バニスター -主演サイモン・ジョーンズ:イギリス人の執事
- ミセス・バウアー -主演クリスチャン・ニールセン:料理長
- アームストロング-主演デブラ・モンク:アグネスの侍女
- ブリジット-主演テイラー・リチャードソン:メイド
- ジョン(ジャック)・トロッター -主演ベン・アーラーズ:従僕
- ペギー・スコット-主演デネー・ベントン:作家を目指す黒人女性でアグネスの秘書となる
ラッセル家の使用人
- チャーチ-主演ジャック・ギルピン:執事
- ブルース-主演セリア・キーナン・ボルジャー:家政婦長
- ムッシュ・ボダーン/ジョッシュ・ボーデン-主演ダグラス・シルズ:フランス人を装う料理長
- イーニッド・ターナー-主演ケリー・カラン:バーサの侍女
- ワトソン/コリア― -主演マイケル・セルヴェリス:ジョージの従者、かつて破産した元銀行家
- アーデルハイド-主演エリン・ウィルヘルミ:メイド、後にグラディスの侍女
- リチャード・クレイ-主演パトリック・ペイジ:ジョージの秘書
名士たち
- キャロライン・アスター-主演ドナ・マーフィー :ニューヨーク上流階級で影響力の強い名士。実在の人物。
- キャリー・アスター-主演エイミー・フォーサイス:キャロラインの娘
- シルヴィア・チェンバレン-主演ジーン・トリプルホーン過去のいきさつにより上流階級から疎外される名士
- メイミー・フィッシュ-主演アシュリー・アトキンソン:実在の名士
- オーロラ・フェイン-主演ケリー・オハラ:アグネスの亡夫の姪の名士
- チャールズ・フェイン-主演ウォード・フォートン:オーロラの夫で市会議員
- アン・モーリス-主演カティ・フィナーラン:新参者を疎外する名士
- パトリック・モーリス-主演ミシェル・ギル: アンの夫で市会議員
- クララ・バートン-主演リンダ・エモンド:アメリカ赤十字社の創設者。実在の人物。
その他
- ティモシー・トーマス・フォーチュン-主演サリヴァン・ジョーンズ:ニューヨーク・グローブ紙の発行人
- トム・レイクス-主演トーマス・コッケレル:マリアンの亡父の弁護士
- ドロシー・スコット-主演オードラ・マクドナルド:ペギーの母
- アーサー・スコット-主演ジョン・ダグラス・トンプソン:ペギーの父
- スタンフォード・ホワイト-主演ジョン・サンダース:ラッセル家の屋敷を設計した実在の建築家
- ジョン・アダムス-主演クレイボーン・エルダー:オスカーの恋人
- ウォード・マカリスター -主演ネイサン・レイン:社交界を仕切るアスターの秘書的存在。実在の人物。
第1話「Never the New(新参者)」
1882年のニューヨーク。
鉄道会社の経営で巨額の富を築いた新興成金成金のジョージ・ラッセル、その妻バーサ、息子ラリー、娘グラディスは、建築家スタンフォード・ホワイトに設計させた新居に引っ越してきます。彼らの新居は、通りの向こう側にあるヴァン・ライン邸のすぐ近くです。ヴァン・ライン邸には、名士のアグネス・ヴァン・ラインとその妹エイダ・ブルックが住んでいます。ヴァン・ライン家はオランダ系の名家であり、ニューヨークの上流社会に名を連ねています。二人は、兄ヘンリーの死により一文無しとなったその娘マリアンを迎え入れる準備をしています。
一方、ペンシルバニア州からニューヨークに向かう汽車に乗っていたマリアンは、財布と切符を盗まれてしまいます。困っていたマリアンは、同じ汽車に乗っていた若い黒人女性、ペギー・スコットからお金を借りることになります。天候の悪化によりブルックリンの自宅へ向かうフェリーが欠航し、マリアンはペギーをヴァン・ライン邸に泊めることにしました。ブルックリンに住むペギーは、フェリーで移動することが一般的でした。アグネスはペギーを秘書として雇います。
アグネスの息子オスカーとバーサの息子ラリーは、名士であるフィッシュ夫人のパーティーで顔を合わせます。バーサは上流階級の仲間入りを目指して豪華なパーティーを開くものの、招待した誰も出席せず、成金を軽蔑するアグネスに隠れてマリアンだけが参加します。この出来事に、バーサは復讐を誓います。また、オスカーは同性の恋人ジョン・アダムスと秘密の逢瀬を楽しんでいます。
第2話「Money Isn't Everything the New(ぶつかり合う価値観)」
マリアンの父の遺産整理を担当した弁護士、トム・レイクスがニューヨークに引っ越してきて、マリアンに関心を示します。しかし、アグネスは財産のないトムを気に入らず、彼との交際を反対します。
一方、ペギーはトムに法律相談をします。これを通じて、マリアンはヴァン・ライン邸の料理長バウアーがギャンブルの借金を抱えていることを知り、バウアーに融通して助けることにします。
ジョージとバーサ・ラッセルは、モーリス夫人とフェーン夫人が企画するチャリティーバザーに協力するため、自邸の大広間を会場として提供します。しかし、バザーは結局高額な使用料を払ってホテルで開催されることになり、これに怒ったラッセル夫妻はバザーの全品を買い占めてイベントを台無しにします。
オスカー・ヴァン・ラインはラッセル家の娘グラディスに接近しようとします。一方、ジョージ・ラッセルは市会議員のパトリック・モーリスらと話をつけ、自社株を安く譲渡する代わりに駅の建設を許可する法案を成立させようと画策します。
第3話「Face the Music(それぞれの誤算 )」
新駅の建設法案が行き詰まりジョージの鉄道会社の株を高値で売った市会議員たち、特にパトリック・モーリスやチャールズ・フェインは、株価の下落を見越して空売り(株を持っていないのに売り注文を出し、後で安く買い戻して差額を利益とする取引)を始めます。これに対抗するため、ジョージは密かに自社株を買い占め、株価を吊り上げます。
一方、ペギー・スコットは自作の小説を新聞に掲載する提案を受けますが、人種差別的な扱いを受けて断念せざるを得ません。オスカー・ヴァン・ラインは財産を得ると同時に同性愛を隠すためにグラディス・ラッセルに接近しますが、その恋人ジョン・アダムスは面白くありません。
エイダ・ブルックの昔の恋人エッカードが彼女との旧交を温めようとしますが、アグネスはエッカードが昔も今も金目当てであることを見破り、エイダに財産がないことを伝えて追い払います。
トム・レイクスはマリアン・ブルックに求婚しますが、アグネスがトムを気に入らないことを知っているマリアンは返事を延ばします。株の空売りをしていた市会議員たちは窮地に追い込まれ、ジョージ・ラッセルに情けを請うも拒否されます。特に多くを賭け過ぎていたパトリック・モーリスは、自ら命を絶ちます。
第4話「A Long Ladder(架け橋には遠く )」
勝負に勝ったジョージ・ラッセルは、妻バーサを社交界に入れることを条件に、フェイン家を財政危機から救うと申し出ます。オーロラ・フェインはバーサを社交界を仕切るマカリスターに紹介し、さらに赤十字社を支援するチャリティ・コンサートに招待します。
バーサの侍女イーニッド・ターナーはジョージを誘惑しようとしますが失敗します。一方、ペギー・スコットは黒人のフォーチュンが発行する新聞「ニューヨーク・グローブ」に小説を掲載する機会を得ます。ペギーはそのことを報告するためにブルックリンに住む両親のもとを訪れます。しかし、マリアン・ブルックはスコット家が貧しいと思い込み、古い靴を持ち寄ってペギーを傷つけてしまいます。ペギーの父、アーサーは薬局を経営し裕福な家庭だったのです。
アグネスの執事バニスターはラッセル家を視察します。結婚前に亡夫の愛人だったという悪評のために上流階級から疎外(除外)されているチェンバレン夫人はマリアンの友人になろうとしますが、マリアンはアグネスに遠慮してしまいます。
また、メイドのブリジットは、子供の頃に父親から性的虐待を受け、その際に母親が助けなかったことを料理長のバウアーに告白します。
マリアンはフェイン夫妻、バーサとともにチャリティ・コンサートに出席し、偶然トム・レイクスに会います。トムはマリアンに求婚しますが、マリアンは結婚するにはアグネスを説得するよう求めます。
第5話「Charity Has Two Functions(交差する思惑 )」
グラディス・ラッセルの求婚者ゴールドウィンはバーサが思う基準を満たしていません。ジョージはゴールドウィンをディナーに招待し、その実態を探ります。一方、侍女アームストロングは病気の母親を訪ねます。
フェイン夫妻がバーサを社交界の中心人物マカリスターに紹介し、バーサとマカリスターは意気投合します。オーロラ・フェイン、バーサ、マリアン、トムは、赤十字社の創設者クララ・バートンのスピーチを聞くために旅行に出かけます。クララ・バートンは、1881年にアメリカ赤十字社を創設した実在の人物です。ペギーはアグネスに頼まれてマリアンを見張るために同行し、同時に新聞の記事の取材を行います。バートンは、金持ちが社交界に入るためにチャリティーを利用することを理解しています。
旅行中、トムがマリアンにキスをしようとすると、ペギーがそれを阻止します。その後、ペギーはかつて恋に落ちたが、父に引き裂かれた過去を告白します。
オスカー・ヴァン・ラインは、グラディスと結婚するために侍女のイーニッドをスパイとして使います。ディナーの後、ジョージはゴールドウィンに、自分の用意した投資銀行の仕事を受け入れる代わりにグラディスと会うのをやめるよう提案します。ゴールドウィンがこれを断れば、二度と金融業界で働けなくすると脅します。
その直後、ジョージの秘書リチャード・クレイが、列車の脱線事故で死傷者が出たという緊急報告をします。
第6話「Heads Have Rolled for Less( 処分への覚悟)」
列車の脱線事故で5人が死亡し、ジョージは救助活動にあたった赤十字社に多額の寄付を行います。事故の原因は、従業員のディクソンが採用した不良品の車軸の金属疲労によるものでした。ディクソンは、ジョージの命令に従ったと主張します。
バーサ・ラッセルはアン・モーリスの反対を押し切って赤十字社の役員に選ばれます。マリアン・ブルックはチェンバレン夫人から赤十字社への寄付を密かに受け取り、亡夫の愛人だったという噂を受け入れることになります。また、マリアンはラリー・ラッセルが建築家を目指していることを知りますが、秘密にするよう頼まれます。
ペギー・スコットの赤十字社の創設者クララ・バートンをインタビューした記事のおかげで、「ニューヨーク・グローブ」紙は購読者を増やします。アームストロングは偏見からペギーの記事にケチをつけますが、アグネスはそれを聞き入れません。
バーサはマカリスターを英国式の昼食会に招待し、ヴァン・ライン家の執事バニスターに密かに金を払って仕切らせます。これにより、ラッセル家の執事チャーチは気分を害します。匿名の手紙でバニスターの裏切りを知ったアグネスはラッセル家に乗り込むものの、マカリスターやフェイン夫妻を目にし、恥をかく前に立ち去ります。
アームストロングは、オスカーがバーサの侍女イーニッドに会っているのを目撃し、アグネスに報告します。アグネスは身内の裏切りに激怒します。
ラリー・ラッセルはグラディスをメイミー・フィッシュのパーティーに連れ出し、グラディスはキャリー・アスターと仲良くなります。キャリーはグラディスの舞踏会デビューを提案します。
第7話「Irresistible Change(抗わない変化 )」
アグネス・ヴァン・ラインは執事バニスターに対する怒りを募らせ続けています。彼女は、オスカーが侍女イーニッドと身分違いの関係を持っていると考え、マリアンを通じてイーニッドを解雇するようバーサに求めます。バーサはこの要求に応じます。
一方、アグネスはトム・レイクスを野心家として警戒し続けています。しかし、マリアンは叔母の目を盗んでチェンバレン夫人の屋敷でトムと密会します。
ジョージ・ラッセルは新駅をエジソンの電灯で照らす計画を発表します。この計画により、彼のビジネスはさらに注目を集めます。トーマス・エジソンは実在の発明家で、電灯の発明で知られています。ラリー・ラッセルは父に建築の道に進みたいと打ち明け、ジョージは驚きつつも息子の決意を尊重します。
しかし、ディクソンの証言により、ジョージは脱線事故に関する訴追の恐れが出てきます。バーサはグラディスの舞踏会デビューを進めるため、フェイン夫妻やマカリスターを招き、エジソンの点灯式に出席します。このイベントには、ペギー・スコットと新聞発行者のフォーチュンも出席します。
第8話「Tucked Up in Newport( ニューポートへの扉)」
ジョージ・ラッセルが裁判に備えている間、ジョージ以外のラッセル家のメンバー、すなわちバーサ、ラリー、グラディスは、オーロラ・フェインとマカリスターを伴ってニューポートにバカンスに行きます。ニューポートは、19世紀末から20世紀初頭にかけてアメリカの富裕層が避暑地として利用していた場所です。オスカー・ヴァン・ラインもグラディスを追いかけてニューポートに向かいますが、彼の恋人ジョンが邪魔をします。
オーロラはトム・レイクスに対して警戒するようマリアンに忠告しますが、マリアンはトムとの駆け落ちを決意します。
ジョージの従者ワトソンは、富豪のフローラ・マクニール夫人に会い、「コリア―」と名乗ります。一方、アームストロングがトムからペギーへの手紙を盗み見したことから、ペギーはかつて死産を経験したことを告白し、アグネスの秘書を辞めます。
マリアンの助けにより、ジョージは自分の速記者エインズリーがディクソンと共謀して自分をはめたことを突き止め、裁判を免れます。
マカリスターはアスター夫人の留守中にニューポートの別荘をバーサに見学させますが、突然アスター夫人が帰宅したため、バーサは裏口から逃げ出します。アスター夫人はニューヨークの上流階級の象徴的な人物で、その許可を得ることが重要でした。
ヴァン・ライン家のメイド、ブリジットは外出する従僕ジャックを尾行し、彼が母親の墓参りをしていたことを知ります。
第9話「Let the Tournament Begin(戦いの幕開け )」
バーサ・ラッセルは娘グラディスの舞踏会デビューを計画します。しかし、アスター夫人との面会を断られたため、キャリー・アスターの招待を取り消します。キャリーはこれに反発し、母親と対立します。アスター夫人はニューヨークの上流階級の象徴的な人物で、その許可を得ることが重要です。疲れたアスター夫人は最終的にバーサに屈服し、キャリーを舞踏会に招待させる代わりに、自分やヴァン・ライン家などの名士たちが舞踏会に出席することを約束します。ジョージは融資を餌にして名士たちの出席を強制します。
ムッシュ・ボダーンはフランス人ではないことが暴露されそうになり辞職しますが、舞踏会の直前に代わりのシェフが酔っ払ってしまったため、急遽復職します。
マリアンはペギーやチェンバレン夫人の助けを借りて、舞踏会の日にトム・レイクスとの駆け落ちを計画します。しかし、エイダが駆け落ちに気づき、オーロラ・フェインはトムが他の富豪の令嬢と親しくしているところを目撃します。トムは駆け落ちの約束を破り、金が目当てであることを認めます。傷ついたマリアンはグラディスの舞踏会に出席します。
舞踏会は成功し、ラリーはマリアンと、オスカーはグラディスと踊ります。ペギーは、死産だと思っていた息子が実は生きていることを知り、母と共にフィラデルフィアに向かいます。
感想
イギリスのカントリーハウスの歴史を見ていると、ある時からアメリカとの逆のつながりが増えていくことに気がつきました。イギリスの社交界に入ってくるアメリカの富豪たちです。
イギリスの貴族階級の人々がカントリーハウスを存続することができないほどに困窮していく中、ビジネスで大成功したアメリカの新興富裕層の令嬢が花嫁としてやってくる。結婚する当人たちの気持ちは別として表面的にはwin-winの関係。面白いなと思っていました。
『ダウントン・アビー』でのグランサム伯爵夫妻はまさにそのパターンです。なのでスピンオフ作品でコーラが伯爵と結婚するまでのドラマを作ってくれないかなーと思っていたら、ジュリアン・フェローズはそれを別のドラマでやってくれたのです!
それがこの『ギルデット・エイジ』!!!
アメリカの社交界の様子、どんどんと発展していくニューヨークの街、どれだけのお金が動いているのか・・・その雰囲気がイキイキと伝わってきてすごく面白いです。『ダウントン・アビー』の伝統の上に成り立っている慎みとか上品とは対照的に、すごく野心や勢いを感じる。
実在の人物がたくさん出ているのもより物語が面白くなっている理由なのかも。
シーズン2ではイギリスからバッキンガム公爵がやってきて、バーサ・ラッセルは娘のグラディスを公爵夫人にしようと企んでます。シーズン3もすでに制作進んでいるようなのでどうなるのか期待しています。
主人公の中ではジョージ・ラッセルが興味深い!ビジネスマンとしてすごい彼ですが、プライベートではバーサを愛し支える男。夫妻を蔑むアメリカの社交界で同志のように手を取り合って上り詰めていこうとしてるんだなと。
さらに『ダウントン・アビー』では階級間の対比を上手く描いてましたが、こちらではペギーを通して人種間についても触れています。
今後がさらに楽しみです。
『ギルデット・エイジ』は日本では現在U-NEXTでの放送のみのようです。まだ見ていない方はぜひこちらから登録をしてシーズン1&2を合わせて堪能してください。(ダウントン・アビーとなっていますが、登録方法は同じです)