ドラマ『ダウントン・アビー』のシーズン1の第4話のあらすじや見どころ、またストーリーと関係する、芸術や建築に関することを取り上げてご紹介しています。
第4話のタイトルは「移りゆく心」。
『ダウントン・アビー』シーズン1・第4話「移りゆく心」のあらすじ
1913年5月。
ダウントン・フェアというお祭りが開かれる時期のこと。
タイトルにあるように、”心”が動いていくことを大きく感じさせるのは、グランサム伯爵家でのマシューの存在です。
当初中流階級の新しい相続人として警戒していた家族も、少しづつマシューに好意を持ち始めます。
とくにグランサム伯爵は、爵位、資産を引き継ぐことを認めて、教えていこうという感じになっています。
そしてマシュー自身も、貴族の生活に染まるものかと意地を張る気持ちが軟化して、今後のことを真剣に考えるように。
でも自分の存在価値のなさに密かに傷ついているメアリーの姿も。
本当は繊細で弱いところもあるメアリーですが、表ではそれを出さないため、密かに苦しんでいる姿がとても悲しそうです。
ダウントンフェアで会ったマシューにメアリーはこんなことを言います。
私に人生など。
服を選んで、人に会って、慈善活動をするだけ
すべては結婚するまでの腰掛けよ
2人は少しづつ心を開き、距離が近づいているようです。
そして階下では、新しい運転手のトム・ブランソンがやってきます。
アイルランド出身のトムは、新しい女性の生き方をしていこうとするシビルに関心を持ち始めます。
ダウントンフェアを舞台に、家政婦長のヒューズ夫人は、過去の恋人からプロポーズを受けます。
キッチンメイドのデイジーは、自分のことを好きでいてくれるウィリアムなど眼中になく、腹黒いトーマスに夢中の様子。
そんな人を見る目がないデイジーに、しょうがないなぁ・・・と苦笑いの料理人のパットモア。
傷つく、心優しいウィリアムには、ヒューズ夫人やベイツが温かく見守っています。
前回の第3話で、秘書を目指しているグエンを強く応援するシビルのやりとりも心温まります。
新しい女性の姿を体現するようなシビルの行動や発言は今後も注目です!
彼女があつらえた服を、みんなの前で披露するとても素敵なシーンを動画でご覧ください。
斬新な服に驚く家族と、そんなシビルを微笑ましく見つめるマシュー、トム、アンナの姿。
ここでも新しい時代の風を感じさせてくれます。
ダウントン・アビーのライブラリー
第4話の最初の方で、新しい運転手としてトムがグランサム伯爵に会うのがライブラリーです。
伯爵が書斎のように使っていたり、午後家族がお茶を楽しんだりするリラックスする部屋です。
そして、これからもドラマの中では重要なシーンがこの部屋でも描かれていきます。
この広いライブラリーは、金色の柱で2つのスペースに分かれています。
部屋の壁には、5600冊以上の本が並び、中には16世紀の本もあるそうです。
(Downton Abeey A celebration:The Official Companion to All Six Seasonより)
1895年に撮影された、柱で区切られた、小さい方のライブラリーの姿だそうです。
この頃は一般に公開などされていないので、テーブルの上には本が積まれて、周りには椅子が置かれています。
少し生活感を感じられますね。