「ダウントンアビー」シーズン1の第2話のタイトルは、「招かれざる客」。
2組?の客は、グランサム伯爵家と、執事のカーソンに関わる人のこと。
どちらの客も多くの人に影響を与える出来事となっていきます
第2話「招かれざる客」のあらすじ
1912年9月のこと、ダウントンの新相続人として指名された遠縁の弁護士マシュー・クローリーとその母イゾベルは、敷地内にあるクローリーハウスに引っ越してくるところからスタートします。
すぐに2人はダウントン・アビーでのディナーに招かれる。
しかし、中流階級の親戚に一家の思いは複雑で、特に長女のレディ・メアリーはそこまで言う?というくらい嫌悪感を出します。
そして、マシューの方も貴族の暮らしに染まらないぞ!!と、執事の執事のモールズベリーをほったらかしに。
モールズベリーは、マシューの着替えを手伝わしてもらえず、そばでぼーと佇むことしかできない・・・と様子を見にきたベイツにぼやきます。
マシューの母イゾベルは看護師の訓練を受けた医師の未亡人。
グランサム伯爵夫人が院長を務める地元の病院で「何か役に立ちたい!」と手伝いを始めることに。
そして命の危険がある患者に新しい施術を行うことをドクターに強く進言していくのだが、伯爵夫人ヴァイオレットは気に食わない。
階下の使用人たちもマシューたち親子には興味深々。
その中には、2人を馬鹿にするような発言をする悪巧みコンビ、オブライエンとトーマスがいます。
そしてもう1人の招かざる客は、執事カーソンのかつての仕事仲間。
過去を暴き笑い物にするために、カーソンを脅迫して宿やお金を支払わせているのだ・・・
でも伯爵の信頼を全面的に受けているカーソンは、見事に伯爵に救われる。
カーソンのちょっと隠したい過去を知ったベイツは、カーソンへの見方が変わります。(良い方に!)
カーソンがどんな過去を持っているのか、ぜひドラマを見て確認してください。
意外な過去の職業に、ベイツと同じようにカーソンへの見方が変わりますよ。
レディ・メアリーが語った”アンドロメダの神話”
「アンドロメダの神話を知ってる?」
ダウントン・アビーでのディナーで、メアリーはマシューに聞きます。
メアリーが語るのはこんな話。
父親ケーベウス王の国が嵐に襲われる。 神々の怒りを鎮めるために、長女を海の怪物に差し出した。 裸のまま鎖に・・・ 神の子ペルセウスに助けらられた
「彼となら釣り合うわ」とメアリーは言います。
ペルセウスとアンドロメダの物語は、ギリシア神話です。
ペルセウスはメデューサを退治しに行った帰り道、岩にくくり付けられているアンドロメダを見つけます。
こちらの絵は、そんなアンドロメダを助けるために、ペルセウスが海の怪物と戦っている場面を描いてます。

なぜメアリーはこんな話を持ち出したのかわかりますか?
アンドロメダを自分に、海の怪物をマシューに例えています。
グランサム伯爵は、怪物に差し出した酷い父王でしょうか。
自分には怪物であるマシューにはふさわしくない、神の子であるベルセウスが釣り合っていると言います。
でもそれに対してマシューもとても冷静でしたよね。
「王女や怪物のことを知らないのに、ペルセウスがふさわしいとは限らない」
2人のやりとりに驚いた顔をしているヴァイオレットに対して、どことなくニヤリとしたような伯爵の顔が面白かった!!
こんなふうにさりげなくギリシア神話が出てくるあたり、さすが教養のある身分の人々なんだなと感じますよね。