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『高慢と偏見』ミスター・ダーシーの象徴、白シャツがオークションに!

2024-03-16

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『高慢と偏見』ミスター・ダーシーの象徴、白シャツがオークションに!というだけでわかってくださった方は、きっと私と同じイギリスドラマが大好きな方ですね。

ジェーン・オースティン原作の『高慢と偏見』のBBCドラマで、コリン・ファースが演じたミスター・ダーシー。ドラマで彼が着ていた白のシャツがオークションにかけられるとニュースを見つけて大興奮。

オークションは2024年3月5日に行われたので、この記事では結果も合わせてご紹介します。

ミスター・ダーシーの「濡れシャツ」

イギリスBBCで、1995年に放送されたテレビドラマシリーズ「高慢と偏見」。放送当時は本当にイギリス中の女性が家に帰ってテレビを見ていたと言われるほどの大人気だったそうです。イギリスの大学時代のクラスメートも当時のことを興奮気味に話してくれたの覚えています(笑)

今でもジェーン・オースティンの人気も、このドラマも人気が続いているからすごいなぁと思います。

「濡れシャツ」('wet-shirt' )という言葉、ちょっといやらしい響きもありますが、元々は脚本にはなかったのだとか。

夏の暑い日、暑さを和らげるためにミスター・ダーシーは湖に飛び込んで、上がってくる姿をこっそり見るシーンが考えられていたらしいのです。(こちらが採用されていたら、反響すごかっただろうなぁ)

でも当時のBBCの放送基準やアメリカでの放送などで男性の裸体は禁止されていたので、濡れているために肌が透けて見えるシャツを着たダーシーとエリザベスがばったりと出会うというシーンが生まれました。

衣装デザイナーの方がオークションサイトに書かれている当時の反響によると・・・

「このシーンは当時かなりの話題を呼び、コリン・ファースを一目置かれるクラシカルな俳優から一夜にしてセックスシンボルへと変貌させた!」

Lights Camera Auctionのサイトより

ジョン・ブライトの衣装オークション

オークションのニュースを知ったのはこちらのartnetの記事。
イギリスのファッション・デザイナー、ジョン・ブライトがチャリティー資金を集めるために、69着の映画やドラマで使われた衣装をオークションにかけるというものです。

ぜひこのサイトをのぞいてみてください!オークションにかけられる衣装が詳しい説明と一緒にたくさん並んでいます。

私はジョン・ブライト氏の名前は知らなかったのですが、サイトを見てびっくり。私の好きな映画やドラマがたくさんあったからです。

例えば一部ですが・・・

BBCドラマ「高慢と偏見」、「ポワロ」「ジェントルマン・ジャック」
映画では「ある貴婦人の肖像」「眺めのいい部屋」「ネバーランド」「ある公爵夫人の生涯」「エビータ」「スリーピー・ホロウ」「エリザベス」「エマ」
その他にも「ダウントン・アビー」などまだまだたくさん。

時代ものの衣装が多いですね。

オークションでの収益はご自身が持っている財団に渡り、芸術には関わりにくい若い人たちに対して使っていくのだそうです。

どんな衣装が出ているのかはこちらから見ることができます。衣装一つ一つには詳細な説明をついていてそれだけでも楽しめます!!

ジョン・ブライトが手がけた衣装の一部を紹介している動画もあります。動画は1987年「眺めのいい部屋」でアカデミー衣装デザイン賞を受賞した時の映像からスタートです。表彰を読み上げるのはローレン・バコール?

オークションが行われたのは2024年3月5日。オークションまでの2月22日からは、オンライン上の特別なチャリティー商品も用意されていて入札できるようになっていました。

ミスター・ダーシーの白シャツはいくらで落札されたのか?

2024年3月5日に開催されたLights Camera Auction のオークションの結果で、気になるミスター・ダーシーの白シャツをチェックしてみました!

▼白シャツの画像はこちらから

Lot 13 - Colin Firth's 'wet-shirt' costume as Mr Darcy
Lot 13 - Colin Firth's 'wet-shirt' costume as Mr Darcy

Lot 13 - Colin Firth's 'wet-shirt' costume as Mr Darcy - Estimate 7000-10000 GBP

www.kerrytaylorauctions.com

白シャツの素材やサイズも詳しく書かれているのが本当に嬉しい!シャツだけでなくウエストコート、テールコート、ブーツに合わせてコリンファースのサイン入り写真もついていたようです。

このコスチュームはデザイナーのダイナ・コリンによってデザインされ、Cosprop製で、インクで書かれた俳優の名前がついたラベルが付いています。1810年代のスタイルで、白いリネンシャツ(袖の上部にプリーツが施され、深い襟、首元のボタン開閉)、ムスリンのクラバット、バフカラーのモールスキン製フォールフロントブリーチ、黒、オリーブグリーン、ピンクの縦縞が入ったリブベルベットのウエストコート、褪せたグレーのウール製テールコート(胸囲107cm、42インチ;ブリーチのウエスト84cm、33インチ)が含まれます。これに関連するブーツと、「高慢と偏見」でのコリン・ファースのサイン入り写真もセットに含まれています。

Lights Camera Auctionサイトより

落札価格は、20000ポンド。

1ポンド190円で計算すると380万円。

これらオークションで落札された衣装はバラバラになってしまうのかな・・・

どこか美術館などでまとめて展覧会などやってほしいと願っている私です。

▼BBCドラマ『高慢と偏見』の制作の舞台裏を詳しく紹介した本を見つけました!ドラマファンにはたまらない本ですよ。
ロケ地探しの苦労、衣装の記事のことなどなど本当に詳細に説明されていて、これを読むとドラマの隅々をまたチェックしたくなります。

(こちらKindle版もありますが購入おすすめしません。写真や文章が切れているページばかりで読むことができませんでした・・・)

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