ついにシーズン1の最終回の第7話です。
第1話は1912年4月のタイタニック号沈没のニュースでスタートしました。
あれから2年たち、今回の舞台は1914年の夏。
「運命のいたずら」というタイトル通り、「なぜそんなことしてしまうの・・・」と見ていてもどかしい思いにさせられるシーンがたくさんです。
そして、最後にはこれからみんなの人生が振り回されてしまうという、波乱の時代へ突入の宣告が下されます。
第7話「運命のいたずら」
1914年7月のこと。
最終話だからなのか、気になるエピソードがたくさんです。
運命のいたずら一つ目 メアリーとイーディス
ロンドンに住む叔母ロザムンドの家に滞在しているメアリーを、イブリン・ネイピアが訪ねてきます。
亡くなったパヌークとメアリーに関するゴシップを流したのは自分ではなく、イーディスだと話したのです。
驚きながらも、イーディスならやりかねないとメアリーは思います。
それに対しメアリーは、良い関係を続けていたイーディスとアンソニー卿との仲をぶち壊し、仕返しをします。
メアリー自身は、マシューへのプロポーズの返事を悩み続けます。
伯爵夫人のコーラの妊娠がわかり新しい後継が誕生するかも・・・そして自分の気持ちだけでなく、家族のそれぞれの思惑に振り回されてしまうからです。
返事をしないメアリーに対し、マシューは新しい跡取り問題で自分のことを天秤にかけていると不信感を感じていきます。
そして、ついにマシューはダウントンを離れるという決断をしてしまいます。
運命のいたずら二つ目 コーラの妊娠
伯爵夫人コーラが妊娠するというおめでたいニュースがダウントンにもたらされます。
しかし、自分の勝手な思い込みでコーラに対して悪意を持つオブライエンが、ここでもまたひどいことをしてしまいます。
結果、コーラは流産してしまい、家族を悲しみへと突き落とす。
オブライエンはその後すぐ、自分は大きな勘違いをしていたことを気付かされます。
冷静さを失ったオブライエンの行動は、たくさんの人の人生を狂わしてしまいます・・・
運命のいたずら三つ目 ベイツ・アンナ・トーマス
ベイツをなんとしても辞めさせたいトーマスは、オブライエンと共にベイツの過去の盗難事件についての証言の手紙を手に入れます。
伯爵のロバートはその手紙を読んだのですが、ベイツを解雇するかどうか渋っています。
そんな中、アンナはパットモアの白内障手術に付き添いでロンドンへ向かいます。
ロンドンで、ベイツが前妻ヴェラのために盗みの罪をかぶったことを突き止めます。
その事実をロバートは喜んで聞き、ベイツの解雇は見送られました。
トーマスはその後の戦争を予感して陸軍医療班に入ることになりました。
ベイツの過去が明るみに出たことで、ベイツとアンナはよりお互いに大切な存在だと気づいていくのです。
さらに、ついにグエンの秘書の座を手に入れたり、コーラの流産について無感情な発言をしたトーマスを殴りつけるウィリアムの姿を見て、デイジーは彼を見直し始めます。
ダウントンでは優雅なガーデンパーティーが開かれる中、ロバーツが突如声を張り上げアナウンスをします。
「残念なことに 我が国はドイツに宣戦布告」
ぜひ見てほしい見どころ!
グランサム一家は、ロンドンでのシビルの社交界デビューが終わりダウントンに帰宅します。
メアリーはしばらく叔母のロザムンドの家で過ごしています。
ロンドンの景色や、ダウントン・アビーとはまた違うインテリアが楽しめるロザムンド邸をぜひじっくりと見てください。
2人がロンドンの美しい公園を散歩する場面が登場します。
この時後ろに見えているのは何だと思いますか?
バッキンガム・パレスとヴィクトリア・メモリアル。
2人はセントジェームスパークを歩いているようです。
その後メアリーは訪ねてきたイブリン・ネイピアから衝撃的な話を聞きます。
話の内容も重要ですが、2回目はぜひ部屋のインテリアにもご注目。
さらに、メアリーがロンドンを離れるとき、壁画の美しい階段を降りてくる場面もあります。
ロザムンド邸の撮影は、ロンドンの中心地から北西に50kmくらいの郊外にある、ウェスト・ウィカム・パーク内の邸宅が使われています。
豪華な室内の画像は、公式サイトで公開されています。
ネイピアと話をしていた応接間は、「The Blue Drawing Room」、壁画の階段とホールは「Hall & Staircase」です。
ロザムンド邸がどこにある設定なのか・・・この回でロバートは話していました!!
パットモアにロンドンの病院へ行きなさい!と伝えるシーンで、
you'll stay with my sister Rosamund in her new house in Belgrave Square.
またも登場Belgrave Square.
そしてネイピアが登場する前に、35と書かれたエントランスが写っているということは、ロザムンド邸は35 Belgrave Squareなのかもしれません。
▼Belgrave Squareについては、こちらにさらに詳しく書いてます
<知ってるとさらに楽しめること>ーロザムンド叔母さんのロンドンの邸宅 -
ウェスト・ウィコム・ハウスは、300年以上に渡ってダッシュウッド家が所有してきた先祖代々の邸宅です。
敷地はの広さは5000エーカー! 建物だけでなく、美しい庭園も見どころです。
初代フランシス・ダッシュウッド卿がこの地に家を建て、その後、息子の二代目フランシス・ダッシュウッド卿が大規模な改築を行ったのがすべての始まりです。
このフランシス卿は、とてもセンスの良い人だったんです。
若い頃にヨーロッパを旅した後に、このパラディオ様式と呼ばれるヴィラを作りました。
イタリアやギリシャの古典建築に影響を受けた、イタリアの建築家アンドレア・パラディオ(1508-1580)が広めた古典的なヴィラ設計の一種で、ヨーロッパで大流行しました。
第11代男爵であるフランシス卿は、1963年にこの家を引き継いだ際、大規模な調査と修復を行い、オリジナルの家具を復活させ、遊び心が感じられる素晴らしい雰囲気を作り上げました。
現在、ウェスト・ウィコム・パークは、先祖の歴史を正確に反映した家族の邸宅であると同時に、結婚式やパーティー、映画のロケ、企業イベントの会場となっています。