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『ダウントン・アビー』シーズン3・第2話「晩餐会」あらすじです。シーズン3はクローリ家とダウントン・アビーの存続危機からスタートしました。第2話ではその危機を乗り越えるため、メアリーとヴァイオレットが計画した晩餐会が開かれます。どんな計画があるのか?計画は成功するのか?
その他に、見どころとしてセリフから見る当時のしきたりや制度について、そしてコーラの服装についても書いています。ぜひ最後まで読んでくださいね!
『ダウントン・アビー』シーズン3・第2話「晩餐会」のあらすじ
1920年、マシューとメアリーが南仏の新婚旅行から新車に乗ってダウントンに帰ってくるところからスタート。
外に出て人の役に立ちやりがい、生きがいを常に求めているイソベルは新しい仕事を始めます。人生に行き詰まった女性たちに食事を提供し、手に職をつけるために助けるという仕事です。そこにかつてダウントンでメイドとして働いていたえせるが姿を見せます。
ヴァイオレットから反対されてロバートはアンソニーにイーディスとはもう会わないように伝えます。でもイーディスは父に懇願し再び2人は付き合い始めます。メアリーとシビルが幸せな結婚をして焦っているイーディス。そんな中自分のことを認めてくれているアンソニーに心が傾くのは当然ですが、将来のことをあまり深く考えず先ばしる姿に不安感が漂います・・
新しく入ったアルフレッドが昇格してマシュー付きになったためトーマスはちくちくと嫌味を言い、そして復讐を。嘘のシミをとる方法をアルフレッドに伝えてマシューの燕尾服に穴を開けさせてしまいます。これにはカーソンもカンカン。結局アルフレッドの代わりにモーズリーが復帰します。しかしオブライエンはこういったことを見逃しません!!トーマスに復讐をするんです。ロバートのシャツを全て隠すという方法で・・・使用人たちのいざこざにマシューやロバートが巻き込まれて恥をかくなんて(笑)でもこういったやり取りの中で、当時のしきたりや制度がわかるようになっていて面白いです。
ダウントンが売りに出されるかもしれないという情報はアンナにも伝わっていて、刑務所面会でベイツにも告げられます。アンナはベイツの妻だったヴェラの友人のバートレット夫人を見つけ出し会いに行くことにします。彼女がヴェラの死の手がかりを知っているかもしれないからです。
マシューはスワイアー氏の相続人に確定しました。二番目の候補だったプルブルック氏はインドで亡くなっていることがわかり死亡証明書を取り寄せています。しかしマシューは遺産は受け取らないと頑なです。
ヴァイオレットとメアリーは、マーサからダウントンを救うためにもっとお金を手に入れようと計画を立てます。晩餐会を開いてダウントンが存続する価値や意味をマーサに理解してもらおうというのです。しかし台所のレンジが壊れ食事が作れません。マーサの提案で急遽軽食の用意と好きなところで食べてもらおうと室内ピクニックに変わります。
マーサはダウントンを助けたいという思いもあるようですが、亡き夫によって遺産を動かせないようになっている。コーラ自身も実家の資産を再びダウントンに使うことにも反対。さて、ダウントンはこれからどうなるのでしょうか?
セリフから知るしきたりや制度
第2話のセリフから見る当時のしきたりや制度を見てみましょう!今回はガン検査と衣装の補修についてです。
ヒューズ夫人のガン検査
胸にしこりを見つけガンを疑い検査を受けることになったヒューズ夫人。コックのパットモア夫人に付き添われ病院に行きました。
まずは予備検査。そこで疑いがあったために注射器でのう胞から液体を採取する検査を行いました。
液体が濁っていなければ大丈夫、でも濁っていれば分析検査となります。
ヒューズ夫人は液体に血が混じっていたために更なる分析検査に回ってしまい、結果が出るまでに2ヶ月がかかると言われました。
今の乳がん検診のは、超音波検査・触診検査・マンモグラフィーなどを行って、数週間で結果が出る。それと比べると時間もかかる上に今よりはるかに見過ごされることも多かっただろうなと想像できますよね。
穴が空いたマシューの燕尾服
トーマスがアルフレッドに嫌がらせをしたために、マシューの燕尾服が焼けて穴が開くという事態になってしまいます。
穴の空いた服は流石に使用人たちでも直せない。マシューはアルフレッドに指示します。
「ロンドンの店に送って直してもらってくれ」と。
ロンドンに送られた服は、後日の晩餐会にも間に合わず略式正装のブラックタイで出席をすることに。
正装の燕尾服と略式のブラックタイのモーニング。こちらのサイトでとてもわかりやすく説明されていました!
ロンドンに送っての修繕、そして1着しか持ってないの?とちょっと驚きのエピソードでした。
アメリカ人富豪マーサとイギリス人貴族ヴァイオレットの衣装
シーズン3では、アメリカ人のコーラの母マーサ・レビンソンが登場しましたね。演じるのはシャーリーン・マクレーン。ヴァイオレット役のマギー・スミスに対抗できる人物をかなり考えたのだろうなぁという配役に納得です。
当初マーサが第3シーズンの数エピソードにのみ登場する予定だったのだとか。でも好評のため第4シーズンでも再びイギリスにやってくることになりました。
シーズン3では、登場早々ヴァイオレットとアメリカ人とイギリス人を色々なところで対比させて演じてましたよね!これがなかなか面白い。公式ガイドでは2人のファッションについてこのように説明しています。
コーラの母、マーサ・レビンソンは、シャーリー・マクレーンが演じ、第三シーズンの開始時にダウントンへの華々しい登場を果たしました。彼女の登場はもちろん、意図的に派手なものでした。マーサが祖母であったとしても、彼女は現代的な感覚を持ち、前を向いて進む自信に満ちた裕福なアメリカ人を象徴していました。簡単に言うと、マーサはヴァイオレットとはまったく正反対でした。これは特に、彼女たちの衣装を通して顕著に表れています。ヴァイオレットがメアリー女王の時代に定められたスタイル、つまり高い襟、Sカーブコルセット、エドワーディアンのレースのトリムをまだ着用している一方で、マーサは戦後のファッションを受け入れていました。
ジェシカ・フェローズ『ダウントン・アビー - 祝賀: 全6シーズンへの公式ガイド(ダウントン・アビーの世界)』(英語版) (394-395ページ)
2人の服装をちょっと比べてみましょう!実は2024年3月5日に、このようなイギリスを中心にした時代物の衣装を手がけてファッション・デザイナーの69点の衣装がオークションにかけられました。その中でマーサとヴァイオレットの服も登場しています。
▼マーサがアメリカからダウントンに初めて到着する際に着ていた、大胆な金と黒の花柄と派手なファーカラーとカフスのコート。1920年代風のイブニングコートは黒ベルベット製で、金色で細かくステンシルされている大きな花柄が目をひきます。フォックスファーの大きなショールカラーとカフス。内側は金色のラメの水玉模様が織り込まれた黒サテンで裏打ちされているのだとか。
大胆な服だけどマーサのキャラクターにピッタリ。ヴァイオレットやコーラたちはまず着ないデザインですよね。
ちなみにオークションでこちらの衣装は1300ポンドで落札されたようです。
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Lot 41 - Shirley MacLaine's costume for Martha
Lot 41 - Shirley MacLaine's costume for Martha - Estimate 600-800 GBP
www.kerrytaylorauctions.com
▼ヴァイオレットがシーズン1で着ていたエドワーディアンスタイルの紫と黒の絹のデイドレス。マーサの派手で豪華な衣装とは対照的に落ち着いているけれど繊細な装飾が細部に行き渡ってます。上半身部分には細いテープの装飾が、ウエストバンドは絹ダマスクでビーズのバックル付き。金刺繍の黒レースのアンダースリーブも。
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Lot 36 - Dame Maggie Smith's costume as Violet,
Lot 36 - Dame Maggie Smith's costume as Violet, - Estimate 800-1200 GBP
www.kerrytaylorauctions.com
シーズン3は英国王のジョージ5世の時代ですが、ジョージ5世妃のメアリー王妃がエドワード朝時代(1901年ー10年)のファッションを好んで引き継いだいたので、ヴァイオレットやコーラのような貴族の女性たちもエドワーディアンスタイルで装っていたようです。
メアリーたちの衣装と比較してみるのも面白いです。
あなたは誰のファッションが好きですか?私はイーディスのファッション、特にシーズン3以降が好きです。
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